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鉄道模型メーカー「日車夢工房」の歴史・特徴・魅力を徹底解説

今回は日車夢工房の魅力についてお伝えいたします。

日車夢工房の歴史

日車夢工房は、日本車輌製造株式会社の鉄道関連雑貨や鉄道模型を製造、販売していたブランドです。

日本車輌製造株式会社は、1896年に設立された鉄道車両の製造販売を行う老舗企業で、明治から令和の長きにわたって業界トップとして君臨しています。

そんな日本車輌製造株式会社から派生した日車夢工房の発足は1999年で、2017年の事業終了まで模型やグッズ商品を発売していました。つまり、日車夢工房は、日本車輌製造株式会社総務部による鉄道グッズの専任チームという位置づけです。

リリースされる鉄道模型は、主に16番ゲージをカツミ(KTM)が、Nゲージをグリーンマックス、トミーテックが共同で製造を行なっていました。

16番ゲージ製品を担ったカツミは、1947年創業の模型店で、JR車両や私鉄車両のほぼすべてを16番ゲージで商品化するなどの偉業で知られる老舗メーカーです。

Nゲージの製品化を担ったグリーンマックスは、1975年創業のメーカーで未塗装キットや塗装済みキット、完成品など幅広い商品展開で知られています。

同じくNゲージ製造を共同で行ったトミーテックは1996年に設立され、現在はタカラトミーの子会社として事業を行なっているメーカーです。

また、16番ゲージやNゲージのほかに、車両を短く切り詰めたBトレインショーティの特注品企画などを行なっていたこともあります。

日車夢工房の直営店は「日車”ゆめ”ステーション」といい、2012年までNHK名古屋放送センタービル内に位置していました。

日車夢工房の事業はすでに停止していますが、Twitterの公式アカウントは残されていて、ツイートを振り返ることができるようになっています。

日車夢工房の特徴

日車夢工房の特徴は、実際の車両を製造している企業が手がけているブランドという点です。

鉄道模型に特化しているというよりは、「実車の企業が手がける模型」という価値をアピールし、魅力として啓蒙していたメーカーといえるのではないでしょうか。

日車夢工房ブランドの設立元である日本車輌製造株式会社は、明治から続く日本車両のパイオニア的存在です。新幹線車両や特急車両、通勤系車両、地下鉄車両だけでなく、試験用の車両や事業用車両、海外向けの車両も製造を行なっています。

カナダや米国向けのディーゼルカー車両、南米のベネズエラ、ブラジル、アルゼンチン、アジアのジャカルタ、台湾、フィリピン、タイ、インドネシアなど日本車輌製造株式会社の車両は世界でも活躍しています。

さらに、1963年には三点式パイルドライバの杭打機を世界で初めて開発することに成功するなど、優れた功績をいくつも保持している企業です。

こうした高い技術や、日本屈指のブランド性を活かして生まれたのが日車夢工房なのです。

なお、食器や文房具といった鉄道関連グッズ、鉄道も関連のビデオ映像をリリースしていたのも特徴の一つです。チョロQやプラレールといった鉄道玩具もラインナップがありました。

鉄道模型自体はトミーテックやグリーンマックスと共同開発したもので、名鉄の車両やJR西日本683系2000番台しらさぎなどを販売していました。

日車夢工房のファンを惹きつける理由

日本の鉄道業界のリーダー的存在である日本車輌製造株式会社が手がけるメーカーというブランドバリューは、非常に大きいものです。

閉店のアナウンス時には、12月31日まで営業する旨が提示されていましたが、実際は期日以前にすべての商品在庫が完売となったため、22日に繰り上げ終了となっています。

えきねっとや楽天などで大々的なセールも行われていて、ファンは最後の機会と購入したのでしょう。在庫を後進の模型店に引き取って継続販売を余儀なくされるメーカーも少なくない中で日車夢工房の人気ぶりがうかがえるエピソードです。

日本車輌製造株式会社は、もともと新幹線に注力している企業で、新幹線の開業以前から開発に携わった歴史をもつ会社です。

2019年には製造両数が4,000両を超えた会社が運営していたメーカーとくれば、鉄道模型愛好家の中でも、特に新幹線好きな方にはたまらないはずです。

模型製作はカツミ、グリーンマックス、トミーテックといった名だたるメーカーと共同開発を行なっているのでクオリティも折り紙つきです。

メーカーは終了となってしまいましたが、Twitterには「日本車両ミュージアム」というサイトへのリンクがあり、新幹線や名鉄パノラマカーの歴史、フォトギャラリーやエッセイを見ることができます。

日車夢工房の歩みを振り返るページも残っていて、D51形蒸気機関車模型や、”駅メロ”山手線目覚し時計、N700系デビュー記念グッズや新幹線型リュックの「しょっ鉄」といった懐かしいアイテムの写真を確認することができます。

日車夢工房は、鉄道模型の種類こそ豊富ではないかもしれませんが、鉄道ファンにとって心が浮き立つようなグッズを数多くリリースしてきました。

鉄道模型の愛好家だけでなく、鉄道ファンにも親しまれるメーカーといえるでしょう。