2019.12.23
(更新日:2022年12月26日)
鉄道模型についてあまりよく分からない人もいらっしゃると思います。
特に●●ゲージって、どういう意味と気になっている人も多いのではないでしょうか。
ゲージにはいくつか種類があるのですが、今回ここでは「Oゲージ」と「HOゲージ」について紹介していきたいと思います。
まず、鉄道模型は、大きさがそれぞれ異なります。そして大きさの規格を表しているのが「ゲージ」というものです。
小さいものから、Zゲージ、Nゲージ、HOゲージ、そしてOゲージに分かれ、他にも、TTゲージ、Gゲージ、といったものがあります。
さらに大きなゲージになると、ライブスチーム(5インチゲージ)などイベント会場などで子供さんたちを乗せて走らせる規格レベルのゲージも存在します。
では、Oゲージとはどういった大きさを表しているのでしょうか。定義としては、縮尺が1/43~1/48であり、軌間32mmの鉄道模型の規格とされています。
とはいえ、実は国によって縮尺が異なり、日本では1/45を用いられています。逆に海外では、アメリカが1/48、イギリスでは1/43.5となっているため、宿定義の縮尺に幅を持たせているのです。
元々、1900年ごろに誕生したゲージの種類であり、かつては主流のゲージとなっておりました。
レールやブリキ製のOゲージの方が安かったことに加え、HOゲージは畳の上で脱線してしまうといった問題点もありました。
HOゲージ登場初期でもOゲージの方が人気だったそうですが段々とHOゲージに主流の座を奪われてしまうのでした。
メーカーの多くがHOゲージ製造に移行していき、国内ではOゲージはあまり見る機会が少なくなってしまったのです。※アメリカの鉄道模型ショップでは積極的にOゲージを扱っているお店もあり、国内ではあまり見る機会は無くとも海外に行くと割と手に入りやすいモデルです。
一方、HOゲージはどういった規格なのでしょうか。定義では、縮尺1/87、軌間16.5mmとされております。
また、HOとはハーフOゲージの略であり、Oゲージの半分の大きさという意味でもあります。現在、日本ではこのHOゲージとNゲージの2つが主流となっています。
ただ、厳密に言うと、Nゲージの製品やその愛好家の方が多く、HOゲージはやや押され気味です。
誕生したのは1921年のイギリスで、小ぶりな車両が主流だったイギリスでは、HOゲージの製品が次々と展開されるようになりました。
日本では、戦後に徐々に普及していったのですが、当初は縮尺1/80として16番ゲージが提唱されました。
その後登場した東海道新幹線を模型化したものが、日本で初めての縮尺1/87・軌間16.5mmの規格の鉄道車両となったのです。
日本では住宅事情が原因かNゲージが主流となっていますが海外、特に欧米ではHOゲージの愛好家が多いと言われています。
コンパクトなものを好む日本人と、迫力のある模型を楽しみたい欧米人の好みの違いなのかもしれません。
先にもお伝えしましたがHOゲージと16番ゲージを混合される方もいらっしゃいますが、厳密にお伝えすると
HOゲージは縮尺1/87・軌間16.5mmの規格
16番ゲージは縮尺1/80・軌間16.5mm の規格
と、なっておりますのでお間違えの無い様に。
Oゲージ、HOゲージと、どれも時代と共に少しずつ愛好家が減ってきている規格ではあります。しかし、どちらにも独自の魅力があります。
Oゲージの魅力は、やはり何といってもその大きさです。鉄道模型は走らせている姿を見ることが、愛好家にとって一つの楽しみです。
Oゲージを実際に走らせてみると、やはり大きさから他のゲージにはない迫力を感じます。
やや広いスペースを必要とするのですが、庭園鉄道などを持っている方は、Oゲージを好む人が多いです。
外国の方のSNSを見ると皆さん自宅庭園でのびのびとOゲージの走行を走らせている様子をアップされている方も多く見受けられます。
また、鉄道模型のイベントなどでは、見栄えがよく、多くの人に見やすいOゲージが採用されることもあります。
一方、HOゲージは、Nゲージに比べるとサイズが大きく、鉄道の細かなパーツを再現することが可能になっています。
精巧な作りの模型も多く、観賞用としても優れています。 また、Oゲージに比べると小さいため、そこまで広いスペースがなくても鉄道模型を走らせて楽しむことも可能です。
今ではNゲージが主流ではありますが、ではやや迫力に物足りなさを感じた人が、改めてHOゲージに戻ってくるというケースも珍しくないようです。
いかがでしたでしょうか? 現在主流のNゲージに比べると、Oゲージはそこまで製品の数も多くありません。
ただNゲージとは異なる迫力があったり、HOゲージも精巧な造りであったりと、どちらも独自の魅力があります。 それぞれの魅力を知り、もっと鉄道模型を深く楽しみたいですね。