代表の石川です。 鉄道本舗は、お客様の「手放したい」と「手に入れたい」を繋ぐ、鉄道のリユース会社です。
鉄道本舗が誕生したのは、会社存続の危機に立たされた時に、私が好きだった鉄道に人生を託し、仕事として、趣味として、鉄道を極める覚悟を決めた瞬間でした。
そして、私の幼い頃の楽しい鉄道体験とともに、鉄道本舗は発展を遂げてまいりました。

私は 1986 年に愛知県西尾市に生まれました。 実家は名鉄西尾線沿いにあり、毎日の生活の中で鉄道を感じながら育ちました。
そのため、音を聞くだけで電車がどちらの方面へ行ったのか、何両編成なのか。また、その系式まで当てられるほどに感覚を研ぎ澄ませておりました。
小学校に登校する際には踏切を渡っていたため、「名鉄パノラマカー」や「パノラマDX」といった、当時の名鉄を代表する特急列車を毎日眺めておりました。

幼い頃から名鉄電車が大好きな少年でした。

週末になると、母親とともに「犬山モンキーパーク」や「明治村」、「リトルワールド」といったテーマパークまで、名鉄電車に乗って向かった記憶があります。
可能な限り前面展望の1番前の席を取ってもらい、鉄道旅を楽しんでおりました。
名鉄以外の電車ももちろん大好きで、家族旅行に行くときは地方の特急車両を見ることが 何よりの楽しみでした。
電車の本でしか見られなかった憧れの特急が目の前にいることに、とても幸せを感じました。

時は過ぎ、私は20歳の頃に、実家の子ども部屋でネットの古書店を創業しました。
“好きを仕事にするのはよくない”
という固定観念で凝り固まっていた私は、一般書籍を仕入れては、せっせと amazon で売る日々を繰り返しておりました。
しかし、安値販売の価格競争に巻き込まれ、事業資金はショート寸前。
八方塞がりに陥った際に、「どうせ潰れるなら、大好きな鉄道で最後の勝負に出よう!」と 覚悟を決め、一般古書店から鉄道専門店へと業態転換を行ったのでした。

当時は、ともに働いている女性スタッフが2名おりました。
朝礼にて、私が「今後、弊社は鉄道専門店になります！」と高らかに宣言したときのスタッフのポカンとした表情は、今でも鮮明に覚えています。
ただ、不思議と「大好きな鉄道のリユース店ならば絶対に成功する」という自信がわいてきて、決断をしてからの迷いは一切ありませんでした。
思い返せば、幼い頃の家族との楽しい思い出の中には必ず鉄道があり、鉄道こそが私の幸せの原点なのです。
こうして、遠回りをしながらも、自分が本当にやりたかったことは何なのかを見つけることができました。
鉄道本舗は、「鉄道で想いを繋ぐ」という経営理念を掲げています。
手に入れたい方の「好きな鉄道を常に近くに置いて置きたい」という想い、手放したい方の 「次に必要としている方へ繋いでほしい」という想い。
この2つの想いを繋ぐことこそが、鉄道本舗の存在意義であり、私が生涯を通じて達成したい目標であります。