2023.05.14
(更新日:2023年5月26日)
鉄道模型は、コレクションする・走らせる・眺めるなど、さまざまな楽しみ方ができる趣味。適切に収納をすることで、ホコリや変色による劣化を防いで長く愛用できます。
しかしその反面、これまで集めてきた鉄道模型の収納方法や保管場所でお困りの方も少なくありません。
そこで今回は、鉄道模型の収納方法や適切に保管するポイントなどについてご紹介します。
目次
鉄道模型を上手く収納する方法は、便利なアイテムを活用するのがおすすめです。
そこでこの項目では、鉄道模型の収納方法についてお伝えします。
鉄道模型は積み重ねて保管をするのが難しいため、収納スペースの幅を取ってしまいがちです。
そのような場合は、棚やラックを活用して高さのある収納をするのがおすすめ。大きな収納スペースが確保できて、安価でシンプルなデザインのものが多いため、どんな部屋にでも導入しやすいというメリットがあります。
またメタル製ラックの場合、メーカーによっては支柱や棚板などが単体購入でき、組み合わせによって自分好みのサイズに組み立てることが可能です。
ホームセンターなどで販売している、蓋付き衣装ケースを利用して収納するのも一つの方法です。
衣装ケースに収納する具体的なメリットは、以下の通り。
しかし衣装ケースは本来、衣類を収納するためのものなので耐久性が低く、扱い方によってはすぐに割れてしまう場合も。そのため、重量があるものを詰めて収納する際には注意が必要です。
「大切な鉄道模型を収納するなら、衣装ケースよりもっと強度が欲しい」という方は、折り畳みコンテナを活用するのも一つの手段。
折り畳みコンテナは実際の物流現場で利用できるほどの強度・耐久性があるため、ある程度積み重ねて保管をしても、重さに耐えらえる強さがあり安心です。
また折り畳みコンテナの中には、貨物電車をイメージしたデザインのものや、人気アニメとのコラボデザインなど、鉄道模型ファンの心をくすぐるものも豊富にあります。
大切な鉄道模型をホコリや汚れから守り、きれいに展示しながら保管するなら、透明で中が見えるコレクションケースを活用するとよいでしょう。
コレクションケースには、インテリアの一部としておしゃれに飾れるガラスのショーケースや、設置や移動が簡単にできる卓上タイプのものまで、さまざまなタイプのものがあります。
自室の広さや収納したい鉄道模型の大きさに合わせて、適したコレクションケースを選んでみましょう。
もし今後、集めた鉄道模型を売却・譲渡をする可能性がある場合は、なるべく購入時と同じ状態にするのが理想的です。
具体的には、鉄道模型が入っている箱や袋、緩衝材として使用されている発泡スチロール・スポンジや説明書など、全てのものを保管しておくのがベスト。
特に売却をする場合は、全ての付属品が揃っていて、きちんと手入れがされている状態の鉄道模型だと、買取業者も高い価格を提示しやすくなります。
ここでは、鉄道模型の収納に適した場所についてご紹介します。
鉄道模型の収納に適した場所は、湿度がなるべく少ない場所です。
例えば、押入れは風通しがほとんどないため、冬だと室内外の気温差の影響で押入れの中で結露が発生してしまい、収納ケースに水がたまる可能性があります。
また、湿気は最悪、電気回路の腐食や白・青サビが発生しやすくなり、モーターの不動やライト不点灯につながりやすくなります。
普段からよく使う場所であれば自然に換気できますが、そうでない場合は意識をして通気させるようにしましょう。例えば、時々扇風機やサーキュレーターで強制的に風を入れるのも一つの方法です。
またほかにも、湿気が多い梅雨入り前後ぐらいにレールクリーニングや車両チェックをしつつ動かして、サビつきを抑えるようにしましょう。
直射日光は、軟質のプラスチックが曲がったり塗装の色が変色したりと、車両本体や箱などの日焼け・劣化の原因になります。
そのため、直射日光が入りやすい窓際に収納しないのがベストです。しかしどうしても窓際に収納するしかない場合は、極力直射日光に当たらないように工夫をしましょう。
具体的な対策としては、まず窓際のカーテンを遮光カーテンにして、出かける時は必ずカーテンを閉めて出かけるようにしてください。それだけでも十分ですが、窓ガラスにUVカットフィルムを貼って、紫外線対策をするとより効果的です。
押入れはたっぷり収納できるのが大きな特徴です。一般的な収納棚などと比べると奥行きと高さがあるため、大きい物の収納に向いています。
ただ、押入れは奥行きが深いのがメリットである一方、使用頻度が高い物を奥の方に置いてしまうと使いづらく感じることも。そのため、押入れの中の空間を上手く使って収納をすることがポイントです。
例えば、引き出し式の衣装ケースやカラーボックスを活用すると、鉄道模型にまつわるグッズを分類しながらたっぷりと収納することができます。
最後に忘れてはならないのが、湿気対策。押入れは湿気が溜まりやすいので、除湿剤や乾燥剤の設置は必須です。また、湿度計を設置して湿度をチェックしたり、定期的に換気をするなどをするようにしましょう。
鉄道模型を収納する際は、これから紹介するポイントを抑えておくことで、劣化を防ぎつつ収納スペースを綺麗に保つことができます。
ここでは、鉄道模型を適切に保管するポイントについてまとめました。
高温多湿になる環境に鉄道模型を置くのは、カビの発生といったリスクが生じるためあまりおすすめできませんが、梅雨時期はどうしても湿気が多くなるものです。
手軽かつ安価で行いやすい湿気対策は、除湿剤と乾燥剤の活用。ただ、除湿剤と乾燥剤は全くの別物なので、それぞれの特徴を理解して使用するのが効果的です。
簡単にお伝えすると、「除湿剤」は「空気中の湿気を吸い込むと溶ける特徴」があるため、ある程度狭くて扉で密閉される押入れや扉つきのクローゼット内に設置するのがよいです。
反対に、広い空間であるフローリングなどに設置をすると、あっという間に溶けてしまい効果が得られないため注意が必要です。
また「乾燥剤」は、食品の乾燥によく見られる湿気取りグッズです。「除湿剤よりさらに小さな空間の湿気取りに有効」という特徴があり、密閉した収納ケース内などの物を湿気から守るのに適しています。
さらに、除湿剤と乾燥剤を効果的に使用するポイントは、「収納内の底」や「床」に置くように意識をすること。湿気は床に近い部分から溜まっていくので、物の上に置くのではなく、物の間や下に置くようにしましょう。
鉄道模型を収納する際は、ホコリ対策として薄紙や不織布を利用するのがおすすめ。そうすることで、内部にホコリが入り込むのを防ぐことができます。
また他にも、模型やジオラマなどの固定式レイアウトには、大きな布やロールカーテンを活用すると大変便利です。
ただ、それらを利用すると高い建物の常設がしにくくなるため、建物を寝かせるかダンボールやアクリルなどで作った箱でレイアウト全体を囲った上で布を被せるなどの工夫をする必要があります。
保管した鉄道模型は、定期的に手入れをすることが劣化を防ぐ大きなポイントです。
「布を被せた・収納ケースに入れたから大丈夫!」というわけではなく、布やケースに入れていても鉄道模型をホコリや湿気から完全に守ることは難しく、劣化を防ぐためにはメンテナンスを定期的に行うことが重要です。
鉄道模型は、レールに電流を流し、車両は車輪から伝わるレールの電流でモーターを回転させて列車が走る仕組みですが、電流を経由するレールと車輪は特にホコリや汚れが溜まりやすい部分です。
そのため、汚れやホコリが溜まったまま車両を走らせると、動作不良や接触不良が生じて、スムーズに走らない、ライトや室内灯が点灯しない、などの不具合が出る可能性も。また、鉄道模型には鉄製の製品が多いので、金属部分が錆びてしまうと鉄道模型の美観を損なう原因になります。
それを防ぐためには、専用のクリーナー液を布や綿棒につけて、レールや車輪を洗浄をするなどをして定期的に手入れをします。ほかにも、オイルを部品同士の接触部分に注入して浸透させることで、防錆効果が期待できます。
コレクションの中に、「何年も箱に入れっぱなし…」「押入れの奥にしまったままで全然走らせていない…」といった鉄道模型はありませんか?
例えば、HOゲージを収納しているスポンジは、経年劣化でボロボロになったりスポンジ自体が溶けて無くなったりして、最悪、車両自体に影響が出てしまうケースも。そのため、定期的に1箱ずつ中の状態を確認をするのが理想的と言えます。
その際には、購入時に入っていたパーツ類やビニール袋、シールなどが全て揃っているかどうかを確認して、もし中身がバラバラになっている場合は、整理整頓をするようにしましょう。
このように、定期的に中のチェックを行い、できる限り購入した時と同じ状態になるように整理整頓をすることで、収納スペースを美しく保つことができる上、もし売却や譲渡をするとなった場合は、スムーズに事が進みやすくなるというメリットがあります。
またその際に、「捨てようか悩んでいる」「鉄道模型を売りたい」などとお考えの場合は、鉄道模型の本当の価値をわかってくれて、自分の思い入れと同じ熱量で話をしてくれるような業者に一度相談してみることをおすすめします。
もし鉄道模型を売る場合は、高い専門知識を持ち合わせた業者へ依頼をするとことで、コレクションの価値が適切に判定され、正しい価格で買い取ってもらうことができるでしょう。
今回は、鉄道模型の収納方法や保管する際のポイントなどについてお伝えしました。
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