2024.08.22
(更新日:2024年8月21日)
硬券は鉄道の歴史を感じさせる貴重なアイテムですが、ファイルなどで適切に保存しなければ価値を損なってしまうこともあります。
そこでこの記事では、硬券を劣化させずに長期間保管し、買取の際にも価値を高められるような収納アイデアと、避けるべき保管方法についてご紹介します。
この記事を参考にして、適切な方法で大切な硬券を保管し、その魅力を長く保ち続けましょう。
目次
硬券を長期間にわたって良好な状態で保存するためには、基本的なポイントを押さえておく必要があります。
まずは、湿度管理です。硬券は紙製であるため、高湿度の環境ではカビが発生しやすく、また紙が波打ったり、変色する恐れがあります。
そのため、硬券にとって理想的な湿度40〜60%で、湿度が高くなりすぎないように保管するようにしましょう。
次に、直射日光を回避することも重要です。硬券は紫外線にさらされることで色あせや紙の劣化が進みやすくなります。
そこで、硬券の状態を良好に保つために、日光が直接当たらない場所に収納するか、UVカット加工されたガラスやフィルムを使用して光の影響を最小限に抑えるようにしましょう。
これらの基本的な注意点を守ることで、硬券を良い状態で保存でき、長くその価値を楽しむことができます。
硬券を保管する上での基本的な注意点に気をつけた上で、具体的にどのように収納すれば良いかをご紹介します。
硬券を適切に収納し、コレクションとして楽しむには、硬券専用のファイルを使用するのが最もおすすめです。硬券ファイルは、硬券のサイズにぴったり合うポケットが用意されており、一枚一枚をしっかりと保護しながら収納できます。
専用ファイルを使うことで、硬券が互いに擦れたり、折れたりするリスクを防ぎ、保存状態を良好に保つことができます。また、透明なポケットがついているため、コレクション全体を一目で見渡すことができ、鑑賞の楽しさも増します。
さらに、硬券ファイルは整理整頓がしやすく、追加したい硬券が増えた際にも、順番を入れ替えるのが非常に簡単です。ファイル形式で保存することで、硬券の歴史や背景をまとめて管理できるため、コレクションの楽しさがさらに増すことでしょう。
硬券専用のファイルが手に入らない場合でも、切手保管ファイルを利用することで、硬券を収納することができます。切手保管ファイルは、切手や小さなアイテムを整理整頓するために設計されており、硬券の収納方法としておすすめです。
切手保管ファイルは、一般的に透明なポケットが複数装備されており、硬券を個別に分けて収納することができます。これにより、硬券が互いに擦れることなく、汚れや破損から守られます。
さらに、切手保管ファイルはコンパクトで持ち運びやすく、コレクションの整理や保管に便利な利点もあります。整理整頓が簡単で、追加の硬券もスムーズに収納することができるでしょう。
ここまで、おすすめのファイルによる硬券の収納方法をお伝えしましたが、反対におすすめしない硬券の収納方法もご紹介します。
それは、硬券をファイルに糊付けして保管する方法です。硬券の裏側に糊付けして保管する方法は、見た目が整えられる一方で、硬券の価値を大きく損なう可能性があります。
なぜなら、糊付けされた硬券は、裏面に糊の痕跡が残り、硬券自体にダメージを与えるため、著しく買取の価値が下がってしまうからです。そのため、これから硬券を収集する方には、この保管方法を絶対におすすめしません。
しかし、既に糊付けされた硬券を保管している場合でも、ファイルごとであれば買取は可能です。ただし、その場合、ファイル全体としての価値が評価されることになりますので、個別の硬券としての買取価値は期待できなくなります。
硬券のコレクションを長く保ち、買取価値も維持するためには、糊付けではなく、先にご紹介したようなファイルでの保管方法を選ぶことが重要です。
硬券をファイルに糊付けして保管するのがNGであるのと同様に、粘着式のアルバムでの収納も避けるようにしましょう。
粘着式アルバムは、収納物を固定するために粘着面を使用しており、硬券がその面に貼り付けられてしまいます。これにより、硬券を剥がそうとすると、アルバムから取り出す際に不自然な汚れやダメージを生じさせてしまう恐れがあります。
また、一度粘着面に貼り付けられた硬券は剥がすのが非常に困難であり、無理に剥がすと硬券の表面に粘着剤の跡が残ってしまうことも。これにより、硬券の価値が大幅に低下し、将来的に、買取の際にはアルバム全体の価値しか評価されない可能性が高くなってしまうのです。
硬券を収納するための専用のファイルや切手保管ファイルなどが手元にない場合は、代わりにクッキー缶などの容器を活用するのも良い方法です。
※画像内では硬券をまとめるモノとして輪ゴムを使用していますが、輪ゴムは保管環境や素材の特性上劣化し、黒く固まってしまい硬券に引っ付くので、本来は紙でまとめたり、そもそもまとめないようにすると良いでしょう。
クッキー缶は、比較的密閉性があり乾燥した状態を保つことができるため、湿気から硬券を守るのに有効です。過去には、クッキー缶や箱の中に長年保管されていた硬券が、当時のまま綺麗な状態で残っていることもありました。これは、硬券が比較的丈夫な紙質であることも要因の一つかもしれません。
また、最初にお伝えしたように、缶自体を直射日光や高温多湿な場所から遠ざけ、硬券の劣化を防ぐようにしましょう。
今回は硬券の収納方法としておすすめなファイル収納や、避けるべき保管方法についてご紹介しました。
もしも、すでにファイルに糊付けしてしまったり、粘着式アルバムに貼り付けて収納してしまったりした硬券がある場合はご相談ください。その際には、無理に剥がしたりせず、ファイルそのままの状態で見せていただければと思います。
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