2024.09.05
(更新日:2024年9月4日)
古い切符には、歴史的価値や独自の魅力が詰まっていますが、どのような切符が価値があるのか、またそれをどこで買取してもらうのかは知識がないと難しいかもしれません。
そこでこの記事では、日本における古い切符の代表的な名称や特徴などの基礎知識とその買取方法について解説します。
また、古い切符を買取してもらう際の最適な買取業者の探し方についてもコツをまとめていますので、それを参考に古い切符のスムーズな買取を実現しましょう。
目次
日本における「古い切符」とは、1872年に東京と横浜間で鉄道が開通した時期以降に発行された切符を指します。
この時、イギリスから鉄道技術とともに紙の切符システムも導入され、硬券と呼ばれる厚紙で作られた切符が広く使用されるようになりました。硬券は主に約0.7mmの厚紙(ボール紙)で作られており、強度と耐久性があるため、多くの鉄道で長く採用されていました。
しかし、戦時中には物資不足により、硬券の大きさや紙質が調整されることも。そんな中でも硬券は絶えることなく使用され続けましたが、戦後、鉄道利用者の増加や券売機、改札機の自動化が進むと、硬券の使用は減少し、薄い紙を使用した軟券が台頭することになりました。
現在では、多くの鉄道で紙製の古い切符は姿を消していますが、ローカル線や地方の駅では、依然として硬券や軟券が使用されていることもあります。
ここから、代表的な古い切符(硬券)にはどのようなものがあるか、そして買取市場ではどのように評価されているのかをご紹介します。
まず一番にあげられる代表的な古い切符は、新橋-横浜間の開業時切符です。
日本初の鉄道が開通した1972年(明治5年)に発行された硬券で、現存枚数も非常に貴重な切符として市場では取り扱われています。
次に挙げられるのは、かつて北海道の支線で使用されていた硬券です。 北海道は広大な土地を鉄道で結び、かつては多くの支線が運行されていました。
代表的なものとして、札沼線や留萌本線の支線区間などがあり、これらの支線で発行されていた硬券は、その希少性から市場で一部の希少価値の高い硬券は高い評価を受けています。特に廃止直前に発行されたものや、保存状態の良いものはコレクターにとって貴重な存在となっており、高額で取引されることがあります。
沖縄県営鉄道は沖縄本島で運行されていた鉄道で、1920年に開業し、戦時中の1945年まで続きました。太平洋戦争の激化に伴い、鉄道施設が大きく破壊され、そのまま復旧されることなく消滅しました。そのため、沖縄県営鉄道の硬券は現存するものが非常に少なく、歴史的価値も非常に高いとされています。
特に、与那原線の那覇駅発行の切符や、戦時中に発行されたものは非常に希少で、コレクターの間でも高値で取引されることが多いです。沖縄という特殊な歴史を持つ地域に根ざした鉄道切符は、その背景も含めて非常に興味深いものとなっています。
上記のような古い切符を持っていて、売りたいと思った場合、まずは、お手持ちの古い切符の価値を調べることから始めましょう。ネットや専門誌で相場を確認し、どの程度の価値があるのかを把握することが大切です。
高額で売りたい場合は、市場価値を基に価格を設定し、フリマアプリやネットオークションなどで販売するのが効果的です。
古い切符が破れていたり、文字がにじんでいたとしても、価値がつく場合があるので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。
買取対象となる古い切符はどのようなものがあるのでしょうか。以下に具体例を示します。
戦前(第二次世界大戦前)の古い切符は、高価買取の対象となります。発行から70年以上経過しているため、切符の状態が悪くなっていることもありますが、保管状態が良いものは高く評価されます。
その中でも、鋏やスタンプ、ナンバリングが施されているものや、「站」(えき)などの旧字体が使用されているものは価値が高い傾向にあります。
主要な都市の駅ではなく、地方のローカル線で使用されていた古い切符も価値があり買取対象となるものです。
特に、鉄道会社のオリジナルの地紋やイラストが残っているものは希少価値があります。また、ローカル線の切符は、AからD形券などさまざまなサイズがありますが、発行枚数が少ないものは、より高価買取につながると言えるでしょう。
既に廃線となった路線や過去に存在した鉄道会社の切符も高い価値があります。
私鉄などでは、切符に鉄道会社名が記載されているものが数千円から数万円単位で取引されることがあります。
その他、明治・大正時代に存在していた軽便鉄道や馬車鉄道などの地方鉄道の古い切符は、鉄道ファンやコレクターの間で非常に人気が高く、高額で取引されることが多いです。
古い切符を売る際は、鉄道グッズや切符に関する知識が豊富な専門業者に依頼することをおすすめします。
しかし、単に業者が古い切符の知識を持っているからといって、良い業者とは限りません。以下のポイントを参考にして、信頼できる業者を見つけましょう。
手持ちの古い切符の保管方法、需要や人気について詳しく説明してくれる業者が望ましいでしょう。親身に相談にのってくれる業者は、信頼性が高いと言えます。
古い切符の収納方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので参考にしてください。
業者のホームページや資料に、具体的な硬券の写真やその拡大写真、買取価格、評価のポイントなどが記載されているか確認しましょう。
これらの情報をしっかりと提供している業者は、古い切符の価値を正しく評価できると判断できます。
実際の利用者の評判やレビューも参考にしましょう。他の顧客の経験談を調べることで、業者の対応や信頼性についての情報を得ることができます。
今回は古い切符(硬券)の名称や買取依頼のポイントについてご説明しました。
古い切符のひとつである硬券には、厚みや活版印刷、地紋やイラストなど独特の風合いがあり、そのレトロさが鉄道ファンやコレクターの心をくすぐる魅力があります。
皆さまの鉄道コレクションの中にある古い切符も高価買取ができる可能性を秘めているものがあるかもしれません。まずは弊社鉄道本舗にご相談ください!
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