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乗車券・切符・きっぷの違いとは?意外と知らない鉄道用語を徹底解説

雑学・小ネタ

(更新日:2024年11月11日)

乗車券・切符・きっぷの違いとは?意外と知らない鉄道用語を徹底解説

私たちが日常的に使っている「乗車券」や「切符」、「きっぷ」という言葉。これらは、鉄道などを利用する際に頻繁に耳にするものですが、実はそれぞれ異なる意味を持っていることをご存知でしょうか。 

この記事では、普段何気なく使っているこれらの言葉の違いに焦点を当て、公式な定義や使われ方について解説します。

「乗車券」とは?その違いを解説

「乗車券」とは?その違いを解説

「乗車券」は、鉄道やバスを利用する際に基本となる券です。これがないと、ほとんどの公共交通機関に乗ることができません。私たちが日常で使う「きっぷ」とは、実際にはこの「乗車券」を指していることが多いとされます。

日常的な役割

乗車券は、通常の運賃を支払って列車やバスに乗るための切符ですが、特急列車やグリーン車を利用する際には、特急券やグリーン券と組み合わせて使用することもあります。

つまり、乗車券が基本となり、その上で追加料金が必要なサービスを利用する仕組みです。

使い方や役割

乗車券には、通勤や通学に利用する定期券、一日乗り放題のフリーパスなど、さまざまな種類があります。

これらの券は、特定の期間や範囲での乗車が可能となり、利用者のライフスタイルに合わせた選択をすることができます。例えば、毎日同じ区間を移動する人にとっては、定期券が経済的で便利な選択肢となります。

「きっぷ」とは?その違いを解説

「きっぷ」とは?その違いを解説

「きっぷ」と聞くと、鉄道やバスに乗る際に必要な券全般を思い浮かべますが、実はJRの旅客営業制度上では、より幅広い意味を持つ用語です。一般的に知られている「きっぷ(切符)」と、正式な意味での「きっぷ」には、少し違いがあります。

「きっぷ」の正式な意味

JRの旅客営業制度における「きっぷ」は、実は「乗車券類」を指しています。これは、ただの乗車券だけではなく、急行券、特急券、グリーン券、寝台券といった多くの種類の券を含むものです。

つまり、「きっぷ」という言葉は、乗車の基本となる乗車券だけでなく、特別なサービスや指定席などに使われる切符も含んだ広い概念を指しています。

乗車券類の具体例

「きっぷ」が示す乗車券類には、多様なものがあります。

例えば、特急列車に乗る際には「特急券」が必要で、グリーン車を利用する場合には「グリーン券」が必要です。夜行列車や寝台車に乗る際には「寝台券」を購入することになります。このように、きっぷという言葉は、さまざまな種類の乗車券を含んでいるのです。

参照:JRおでかけネット「きっぷの種類」

「切符」とは?その違いを解説

「切符」という言葉は、日常会話では一般的に「きっぷ」と同じ意味で使われていますが、JRの旅客営業制度においては全く異なる意味を持っています。実際の鉄道業務において、「切符」は特定の目的に限られて使われる用語です。

「切符」の旅客営業制度での使い方

JRにおける「切符」は、旅客が使用する乗車券類とは異なり、旅客以外の目的で利用されます。

具体的には、内部の帳票や現金を収受する際に使われるもので、乗車に関する切符とは全く関係のないものなのです。つまり、鉄道業務の運営や記録に使われるものであり、私たちが一般に想像する「乗車券」とは異なる役割を果たしています。

誤解されやすい点

日常生活で「切符」という言葉をよく耳にしますが、正確には「きっぷ」、すなわち乗車券類を指しています。この違いを知ることで、鉄道の旅客システムについてより深い理解が得られるのではないでしょうか。

価値のある乗車券やきっぷとは

価値のある乗車券やきっぷとは

古い「乗車券」や「きっぷ(切符)」には、時代背景やデザインが反映されており、コレクターの間で非常に高い価値を持つことがあります。特に、戦前や昭和初期に発行された切符、あるいは廃線となった路線の「硬券」などは、コレクションとして希少性が高く、その価値が現在でも評価されています。

昔の切符の中でも、特に価値が高いとされるものにはどのようなものがあるのでしょうか。

新橋-横浜間の開業時切符

1872年(明治5年)に発行された新橋-横浜間の開業記念切符は、非常に高い価値を持つことで知られています。この切符は、日本で初めて鉄道が開業した際に発行された歴史的なもので、現存する枚数が極めて少ないため、その希少性が評価されています。

鉄道史において象徴的な意味を持つため、コレクターの間で高額で取引されることも多く、一部のケースでは数百万円で取引されることもあります。

北海道の支線の切符

価値の高い切符として、かつて北海道の支線で使用されていたものもあげられます。広大な北海道を結ぶために多くの支線が存在していましたが、これらの路線の切符は、特に廃線となったものや、硬券と呼ばれる昔の切符が高く評価されています。

例えば、根室拓殖鉄道の硬券は、状態が良いものが数万円で取引された事例もあります。こうした切符は、鉄道が地域で果たした役割を物語るものでもあり、貴重なアイテムとなっています。

沖縄県営鉄道の切符

沖縄県営鉄道の切符も、歴史的価値が非常に高いものの一つです。この鉄道は1920年から1945年まで運行されましたが、戦争で大きく破壊され、復旧されることなく廃止されました。

そのため、沖縄県営鉄道の切符は非常に希少であり、特に与那原線や戦時中に発行された切符は、歴史的背景も相まって高額で取引されることがあります。

▼昔の切符の買取についてはこちらの記事もご覧ください。

昔の鉄道切符には価値がある?高値で買取される切符の特徴とは

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今回は「乗車券」「切符」「きっぷ」の違いについてご紹介しました。普段何気なく使っている言葉ですが、それぞれの意味や役割を理解すると、鉄道の世界がさらに深く見えてきます。

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