2024.11.19
(更新日:2024年11月11日)
鉄道模型の塗装は、模型の魅力を最大限に引き出すために欠かせない作業です。しかし、塗装のやり方がわからない初心者の方にとっては、どこから手を付けるべきか迷うことが多いでしょう。
そこで、この記事では、鉄道模型の塗装を行うための基礎知識を初心者の方にもわかりやすく解説。道具の選び方や塗装手順、初心者が陥りやすい失敗とその回避方法までお伝えするので参考にしてください。
目次
鉄道模型の塗装は、模型にリアルな質感や色合いを加え、本物の鉄道車両に近づけるための手段です。基本的なカラーリングを施すだけでも、模型が一気にリアルな印象になり本物に近い作品へと変わります。
また、塗装にはウェザリングと呼ばれる技術もあり、これは、車両に自然な汚れや傷を加えることで使用感を演出するものです。この方法によって、長年使用された車両の風合いや歴史を感じさせることができます。
このように、塗装は、鉄道模型に個性と本物らしさを与えるための重要な工程で、模型作りの楽しさをさらに広げてくれるものなのです。初心者でも簡単に始められるので、基本的なやり方から挑戦し、模型の世界をさらに楽しんでみましょう。
鉄道模型の塗装を始める前に、まず必要な道具や塗料をきちんと揃えましょう。初心者でも扱いやすいものや、ベテランが好む道具まで多くの選択肢がありますが、ここでは基本的なものをご紹介します。
塗装を行うには、いくつかの道具が不可欠です。以下の道具を用意しておくと、作業がスムーズに進み、仕上がりも美しくなります。
鉄道模型に使う塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴があります。使用する塗料によって仕上がりや塗装のしやすさが変わるため、自分の目的に合ったものを選びましょう。
塗装の仕上がりを美しくするためには、塗装前の準備が非常に重要です。
まず、模型に埃や汚れが残っていると塗装がうまく乗らないため、塗装前にはしっかりと洗浄を行いましょう。次に、表面の微細な凹凸をなくすために、サンドペーパーで軽く磨くことをおすすめします。これにより、塗料がより均一に定着し、滑らかな仕上がりになります。
さらに、塗装の前にサーフェイサーと呼ばれる下地塗装を施すことが大切です。サーフェイサーは、表面を均一にし、塗料の発色を良くする役割を果たします。これによって、模型の表面が滑らかになり、塗料が剥がれにくくなる効果も期待できます。
鉄道模型の塗装は、手順を正しく守ることで初心者でも綺麗に仕上げることができます。ここでは、基本的な塗装手順としてベースカラーの塗り方と、細かい部分の塗り分けテクニックについて解説します。
塗装の最初のステップは、模型全体にベースカラーを塗ることです。ベースカラーを綺麗に塗るためには、塗料がムラなく均一に塗られなければなりません。そのため、初心者には、スプレー塗装をおすすめします。スプレー塗装を行う場合は、模型から一定の距離を保ちながら、軽く一方向に吹きかけるとムラを防げます。
また、ブラシを使って塗装を行う場合、少量の塗料を筆に取り、薄く重ねて塗っていくことがポイントです。この方法では、特に細かい部分や形状が複雑な場所でも、丁寧に塗装ができます。塗料の量が多すぎるとムラができやすいので、少しずつ塗り重ねていくことを心掛けましょう。
このように、ベースカラーを塗る際は、スプレーとブラシの特性を理解し、使い分けることで、初心者でも簡単に綺麗な塗装ができるようになります。塗装が終わったら、十分に乾燥させてから次のステップに進みましょう。
鉄道模型の細部やディテール部分の塗り分けには、マスキングテープを使用しましょう。マスキングテープを使うことで、塗りたい部分だけを正確に塗装し、他の部分に塗料がはみ出すのを防ぐことができます。
さらに、細かいパーツには細筆を使用するのが良いでしょう。初心者の方でも扱いやすい細筆を使えば、模型の細部まで綺麗に塗り分けることができます。例えば、鉄道模型の車体の窓枠や細かいパーツなどの塗り分けに適しています。
初心者でも、マスキングや細筆の使い方をマスターすることで、模型に立体感が生まれ、よりリアルな仕上がりになります。
塗装を終えた後は、仕上げとしてトップコートを施しましょう。トップコートは、塗装面を保護し、プロのような仕上がりを与えてくれます。さらに、トップコートを塗ることで、塗料が剥がれたり、傷ついたりするのを防ぎ、模型の外観を長く美しく保つ効果も。
初心者がトップコートを選ぶ際には、仕上がりの質感に注目することがポイントです。光沢のある見た目を求めるなら、艶出し効果のある光沢タイプのトップコートを選びましょう。逆に、控えめで落ち着いた仕上がりにしたい場合には、マットタイプのトップコートが適しています。
また、トップコートを使用する際には、塗装後にしっかりと乾燥させることが重要です。塗料が十分に乾いていない状態でトップコートを塗ると、表面がくすんだり、塗装が剥がれやすくなったりすることがあります。塗装後、十分な時間をかけて乾燥させることが、綺麗で長持ちする仕上がりに繋がります。
鉄道模型の塗装において、初心者がよく直面する問題の一つが、塗料の垂れやムラです。塗りすぎることで塗料が一部に集まり、乾いた後に表面がボコボコになったり、均一に見えなくなったりすることがあります。
このような失敗を防ぐためには、スプレー塗装を行う際に模型との距離を保ち、薄く何度かに分けて吹き付けることが重要です。スプレーを一方向に一定のリズムで動かしながら塗ると、ムラが減り、綺麗な仕上がりになります。
また、ブラシ塗装では、塗料を一度に多く取りすぎないよう注意しましょう。塗料を薄く均一に塗り、必要に応じて何度か重ね塗りを行うと、塗りすぎによる垂れを防げます。
他に、初心者が失敗してしまうもう一つのポイントは、塗料の乾燥時間です。塗装が終わった直後にまだ乾いていない状態で次の工程に進もうと触ってしまうと、表面がくすんだり、指紋が残ったりすることがあります。
塗装後は必ず乾燥時間を守り、完全に乾いてから次のステップに進むことで美しい仕上がりの鉄道模型が出来上がります。
鉄道模型を買取に出す際、塗装済みか未塗装かで買取価格に違いが出るのでしょうか?塗装の有無がどのように買取価格に影響を与えるか解説します。
もし塗装技術が高く、丁寧に仕上げられている模型であれば、その技術自体に価値が認められ、通常の未塗装モデルよりも高く買い取られる可能性があります。
特に、リアルなウェザリングや精密なディテールを加えた模型は、コレクターの間でも高い評価を得やすいです。
車両以外のジオラマでも同じことが言えます。塗装技術の高いジオラマなども、その技術力に価値がつくこともあります。
鉄道模型が未塗装の状態であれば、買い手が自分好みに仕上げられるため、模型ファンの中では高く評価されることもあります。
さらに、未塗装の状態が良好であれば、それ自体が価値となるため、未塗装のままで買取に出すことが賢明な選択となる場合もあります。
塗装途中や低品質な塗装を施している場合、見栄えが悪く、再塗装や修正が必要になるため、買取価格が下がる可能性が高くなります。つまり、塗装に自信がない場合は、無理に塗装を施さず、未塗装のままで売る方が買取価格は高くなるでしょう。
今回は、鉄道模型の塗装のやり方についてご紹介しました。塗装済みの模型は、丁寧に仕上げれば買取価格がアップする可能性がありますし、未塗装の模型でも、状態が良ければ高い評価を得られます。
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