2021.07.14
(更新日:2022年12月25日)
鉄道本舗では古いキップ(硬券)の買取もおこなっております。
お問い合わせは↑こちらからどうぞ。
目次
硬券を売ろうと思った際に、手持ちの硬券を見ていると微妙に大きさの異なる硬券があると思いませんか?
私も硬券の出張買取りをさせて頂く中で買取りご依頼主のお客様から硬券の解説を求められる事が多くあるので、基本的な硬券の知識をこちらでお伝え致します。
こちらでも硬券に関する記事を書いておりますので宜しければお読みください
切符の誕生は1840年にイギリス人のトーマス・エドモンソン氏が紙のカード式乗車券を考案しました。
この際に採用されたサイズがA型硬券の57.5×3(cm)で、そのサイズがそのまま日本に伝わり明治5年の鉄道開業時にA型券として流通する様になりました。
A型券(入場券・乗車券・急行券・特急券・グリーン券など)
3cm×5.75cm
B型券(入場券・乗車券・乗車票など)
2.5cm×5.75cm
C型券(連続乗車券・振替乗車券など)
6cm×5.75cm
D型券(特急券・急行券・寝台券・往復乗車券・記念乗車券など)
3cm×8.8cm
・未使用品
硬券は基本的に収集を目的として未使用品のモノの方が価値が高いです。(状態によっても価値が変わります)
・廃札品
パンチ穴に日付の無いモノで本来は使用せず、そのまま破棄される予定だったモノがなんらかの理由で回収され後年世に出回るモノは価値が高くなるケースもあります。
・パンチの位置
パンチの位置にこだわる人も多くは無いかもしれませんが、文字や日付が分からなくなってしまう様な位置にパンチ穴が空いていると価値が下がってしまう場合もあります。
・レプリカ、見本品
硬券の発券用のレプリカ品や見本品は多く出回っており、裏面を糊付けされた後などがあり比較的見分けがつきやすいです。
レプリカ、見本品だから価値が付かない訳でも無いので処分はお勧めしません。
硬券には『小』の字や『学』などの模様が入ってある事があります。
これは【影文字】と言って用途をわかりやすく表示したモノになります。
小=小児用券
学(學)=学生割引
と言った形で中には、兵隊の『兵』当時の役人『官』などの影文字の入った硬券もあり、時代を感じる事ができます。
赤い斜線は距離(料金)によって変わり、基本的に1本~3本までありました。
ただ、国外の硬券で極めてレアな4本線と言う硬券も確認しており、当時は距離(料金)によって線を増やして対応していたのだと思われます。
硬券の中でも圧倒的に価値が高いと思われる硬券は旧植民地時代の駅入場券や乗車券です。
などの硬券は多少状態が悪くとも一枚で数千円〜数万円の価値は付きます。
硬券の買取りをさせていただく経験の中で、一枚でも右読みの硬券があれば、他にも価値の高い硬券がある可能性が高いので大切に全部を状態良く保管されると良いかと思います。
硬券世界は奥深く、年代が古いから良いわけでも無く、廃線・廃駅になっているから価値が高いわけでも無いです。
興味を持って硬券を調べて行くと時代背景や切符販売の工夫などを垣間見れて楽しいので是非突き詰めて硬券の研究をしてみると面白いです。
また鉄道本舗では硬券の買取りもおこなっておりますので、ご自宅に硬券がある方は是非お売り下さい。