2021.11.22
(更新日:2023年5月9日)
今回ご紹介させて頂く鉄道模型メーカーは『マイクロエース』です!
マイクロエースと言えば私鉄車両を積極的に模型化する事や珍しい車両を模型化する事があげられます。
そんなマイクロエースの魅力について今回は深堀していきます!
目次
・1963年: 東京都板橋区仲宿において創業、下請けとしてプラスチックインジェクション成型業を行う
・1966年:株式会社へ改組、株式会社有井製作所となる、以後はプラモデル製造を中心として事業を展開
・1980年以降: Nゲージ鉄道模型に本格参入
・1996年:撤退していたNゲージ鉄道模型に再度参入、中国生産のNゲージ鉄道模型の展開を開始
・2004年:新設の子会社である「株式会社マイクロエース」に事業を移管、マイクロエースが新たな社名となった
※社名の「マイクロエース」は、鉄道模型メーカーである「しなのマイクロ」のマイクロと、有井のA (エース)を組み合わせたのが由来です。
マイクロエースには、以下のような特徴があります。
意外に思われるかもしれませんが、マイクロエースは自社では鉄道模型を製造しているわけではありません。
マイクロエースは企画と販売を手掛けており、設計と製造については中国のメーカーに委託している状態です。
国内での自社製造が多い鉄道模型メーカーの中では、珍しい部類に入るのではないでしょうか。
マイクロエースは、かつて「流行に敏感でフットワークの軽いメーカー」であった経歴があります。
世間の流行などに合わせてキットを開発する傾向が強かったため、新商品についてはタイムリーさを狙った物が多かったのです。
当時、多くのメーカーがキャラクターモデルの販売不振によるダメージを受けていた中で、大手の『バンダイ』以外でキャラクターモデルやオリジナルモデルを新規開発するメーカーとして有名でした。
マイクロエースの鉄道模型には、かつて「再販はされない」という特徴がありました。
再版されないため、販売終了になったら同じ商品を手に入れることは難しく、ネットオークションなどで高値が付いていることも珍しくなかったのです。
現在では再販も行われており、手頃な価格でマイクロエースの鉄道模型を手軽に購入することができます。
販売店は公式サイトで検索できますので、お近くの販売店を検索してください。
また、マイクロエース製品は【Made in China】でお馴染みの中国のメーカーに委託しています。国産メーカーでは無いのか?!と驚きの方も多いかと思います。しかし、「中国のメーカーに委託している」ということが、後述の魅力の理由にもなるのです。
マイクロエースが多くのファンを惹きつけている理由は、以下の3つが考えられます。
マイクロエースの鉄道模型の最大の魅力といえば「豊富な製品ラインナップ」にあります。
前述の通り、マイクロエースは自社で製造を行っておらず、中国のメーカーに委託しています。
国内製造と比較して製造コストを抑えられるため、さまざまな商品の開発にコストを投入することができるのです。
中でも「特定編成」や「特定ナンバー」の車両の製品化を得意としており、車両セットのケースの色を製品ごとに変えているものがあったり、木箱入りの車両セットが発売されることもあります。
車両ラインナップが豊富であるため、他社メーカーでは販売されていない車種でも、マイクロエースであれば購入できるということも珍しくありません。
マイクロエースは、同じ車両であっても複数のタイプで同時に発売することがあります。
マイクロエースでは、特に「蒸気機関車」に関しては国鉄で開発されたほとんどの車種を網羅しており、年代や車号などを特定した製品を発売することによって他社との差別化を図っています。
同一車両において「登場時タイプ」「改造後タイプ」「晩年期タイプ」などが同時に発売されることが多いため、特定のタイプにこだわりたい人や、すべてのタイプを揃えたい人にとって、マニアックな車両であっても手に入れられるという魅力があります。
鉄道模型の初心者には難しい部分も少なくないのですが、コアな鉄道模型ファンにとっては非常に魅力的な鉄道模型メーカーなのです。
マイクロエースは、現在ではそのクオリティに関しても一定の評価を受けています。
マイクロエースの初期の製品では、調査不足による初歩的・基本的な形状や仕様のエラーや、モーターや動力ユニットの設計不良およびダイキャストの経年劣化などの問題点が数多く存在し、鉄道模型としての信頼性が低かった時代があったのです。
しかし現在では開発陣のノウハウが蓄積したことが功を奏し、製品のクオリティは順調に向上したことで、かつての製品と比べて良質の製品が増えています。
鉄道模型ファンとしては良質な製品を手にしたいものであり、クオリティ面での安心できることはメーカー選びをするうえで重要なポイントです。
2006年にはマイクロエース10周年として「10周年記念モデル」を発売しています。
まだまだ伸びしろの多いマイクロエースに今後大注目です。