2024.04.23
(更新日:2024年4月24日)
遺品整理は故人が残した遺品などを故人の遺志に従って整理し、遺族や関係者に分配する重要な作業です。
今回は、遺品整理のステップごとの進め方や注意点について詳しく解説します。
また、鉄道グッズの遺品についても、整理の進め方のポイントをあげるので参考にしてください。
(※本記事の内容は、2024年4月現在の情報に基づき作成しております。)
目次
遺品整理は、故人が亡くなった直後は感情的になってしまうこともあり、作業がなかなか進みにくいものです。そのため、故人への気持ちが落ち着いた段階で遺品整理を実施するようにしましょう。
しかし、例えば故人が暮らしていた家が賃貸であれば、賃貸契約が切れてしまうことから、あまり時間をかけて行えるものでもありません。
そこでまず、いつまでに遺品整理を終わらせるか、遺族や関係者で具体的なスケジュールを決めることが遺品整理の初めの一歩だと思われます。
また、家電は捨てる、書類は残す、小物などは捨てるなどと遺品整理においてルールを決めておくと作業が円滑になります(後にも述べますが、トラブルを防ぐために、捨てるものは必ず遺族に相談することが重要)
よって、遺品整理はスケジュールや工程などの進め方を遺族や関係者で共有しながら、慎重にかつスピーディーに行うことが重要です。
ではここから、遺品整理の進め方をステップごとにご説明します。
遺品整理の進め方は、まず遺言状の確認を行うことから始まります。
遺言状には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」と大きく3種類あります。
自筆証書遺言とは、生前に遺言者本人が全文を手書きで作成する遺言を指します。民法968条1項において、自筆証書により遺言するためには、遺言者がその全文、日付、氏名を自書し、それに印を押す必要があります。
公正証書遺言とは、前記した自筆証書遺言が自分の手で書くのに対して、本書は原則、公認役場(法務省管轄機関)で作成するものです。
2人以上の公証人(法務大臣が任命する準国家公務員:裁判官や検察官などの法律実務経験がある人)が立会ってパソコンで文章を作成、遺言書を残す人が、作成・記載された内容が問題ないかを確認した上で署名・押印を行い完成します。
秘密証書遺言とは、公証人と証人の2人以上に遺言書の存在を証明してもらいながら、公証人・証人・相続人、本人以外が内容を見ることができない遺言書の形式です。
遺言書はこの3つに大別できますが、遺言書には財産の処分や相続に関する内容が記載されており、法的効力があるため、書かれている内容に沿って遺品整理を行う必要があります。
前記した「自筆遺言証書」と「秘密証書遺言」は偽造防止や遺言としての必要要件を満たしているか確認する必要があります。これには家庭裁判所の検印が必要となり、勝手に開封したり、内容を勝手に解釈したりすると法律違反になる可能性があるため要注意です。
遺品整理は、家や部屋中の物を片付けることでもあります。
一般的な引越しのように、「軍手」「ゴミ袋」「段ボール(小さなもの。あまりに大きすぎると荷重でそこが抜けたり運びにくかったりします)」「ガムテープ」「ハサミ・カッター」「スリッパ・靴下」「ポリ袋」「マジックペン」「メモ用紙」などが必要です。
特に整理したものが何でどこに運ぶかを記載したメモを遺品を整理した段ボールなどに張り付けておくと、後から移動が容易になります。
整理に必要なものの準備が終わったら次に、家や部屋の中にあるものを以下のカテゴリーに仕分けすると良いでしょう。
上記にあげたものの内、「売却品」と「処分品」の2つは不用品でそれ以外は必要なものですが、これらを明確に仕分けすることで、遺品を分配したり処分したりする際に、円滑に作業を進めることができます。
また、うっかり捨ててしまった、持ち帰られたなどの遺品整理に関わるトラブルを防止することにもつながります。
次に、貴重品や相続品、形見などは故人の親族や友人に分配していきます。遺品の分配は遺言書に沿って確実に行う必要があります。
遺言書がないケースでは、遺族や友人で話し合って引き取り先を決めることが重要です。
間違っても勝手に遺品を持ち帰ったりしないようにしましょう。前記しましたが、違法行為に該当する場合があるため遺品の分配は特に留意したいところです。
遺品の中には、遺品として相続されるものとゴミなどで利用価値が無いものに分けることができます。
その中で、利用価値がない不用品については、家や部屋に置いておくと、特に賃貸であると退去時に邪魔になってしまいます。
よって遺品整理で出てきた引き取り先がない不要なものは、処分しておくことが大切です。
不燃物や大きな家具等は、廃棄先を自治体に相談する必要があります。
遺品整理を終えたら、最後に部屋を清掃します。
賃貸の場合は退去時期を踏まえて、次の入居者の方や大家さんに迷惑がかからないように、出来る限り汚れやにおいがない状態で引き渡しをすることが重要です。
これまでは遺品整理の大きな流れをご説明しました。
次に、遺品整理の進め方で注意したい点をまとめます。
遺品整理は、まず親族を中心に話し合いを行ったうえで実施しましょう。価値のあるものとないものは、基本的には親族と相談を行い、分別することが重要です。
「形見として勝手に持ち帰った」「ゴミと思って捨ててしまった」などは、遺品整理でよくあることですが、それが遺族が残したいものや貴重品であったケースがあり、トラブルや訴訟に発展する可能性があります。
大型家具や不燃物がある場合は、その自治体のごみ処分ルールに準拠しましょう。
適切な処分をしないとごみが回収されずに残ってしまい、周りに住んでいる人たちに迷惑をかけてしまうため、事前に故人が住んでいた地域のごみの分別ルールを把握しておく必要があります。
遺品整理において、財産などの遺産相続がメインとなる場合は、法律の専門家に相談しましょう。遺言書を元に、的確なアドバイスや指示がもらえるため、スムーズに相続が行えます。
また、トラブルが発生した際は代理人として、紛争を解決・対処してもらえます。
では、遺品としての鉄道グッズを整理する進め方のポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。
鉄道グッズは故人が大切に集めたものであり、故人との思い出が詰まっている遺品も多くあるでしょう。そのため、形見として残しておくものと処分するものとの判断が難しい傾向にあります。
そこでおすすめするのが、鉄道グッズの専門家に相談して遺品整理を進めることです。一見価値がないように見えて処分しようと思ったものが思わぬ価値を持っていることがあるのが鉄道模型。故人が好きだったものや市場価値を踏まえた上で、残すものと捨てるものを決めることをおすすめします。
鉄道ファンでない方にとっては価値がないと思っていたものも、市場において高価で取引されているものもあるなど、鉄道グッズのニーズは非常に多岐にわたります。
そのため、売却できるものに関しても専門業者に相談して選別するべきでしょう。弊社、鉄道本舗にご相談いただいた場合は、ニーズや市場価値を勘案しながら、売却するべきか残すべきかのアドバイスをさせていただいております。
また、ご希望によっては弊社で買取が可能なものは、ご相談あった際に見積をご提示した上で買取をさせていただきます。
今回は、遺品整理の進め方について、注意点やその流れをご説明しました。
遺品の中で鉄道グッズがあった場合、一度処分や売却を行ってしまうと回収は難しいケースが多いため、形見として残すのか、売却するのか、処分するのかは慎重に決めたいところです。
鉄道本舗では、鉄道グッズ専門店ならではの高価買取で、「丁寧な査定」「親切なサービス」をモットーに、お客様に満足していただけるように買取サービスの対応をさせていただきます。
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