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鉄道模型の規格とは?スケール・ゲージの意味や人気のゲージとその理由

雑学・小ネタ

(更新日:2023年7月21日)

鉄道模型の規格

鑑賞・コレクションしたり、ジオラマを自ら制作したりするなど、さまざまな楽しみ方がある鉄道模型。

しかし、「鉄道模型の規格がよくわからない」「スケールやゲージってなんだろう…」などと、鉄道模型ならではの専門用語に戸惑ってしまう方は少なくありません。

そこで本記事では、鉄道模型の規格の基礎知識についてご紹介します。これから鉄道模型の魅力に触れていく方はぜひ参考になさってください。

鉄道模型の規格とは?

鉄道模型の規格とは、模型のサイズや仕様に関する基準を指します。これによって、異なるメーカーや製品間での互換性が確保されます。

その鉄道模型の規格には、いくつかの主要なものがあります。ここで代表的な規格をいくつか紹介します。

鉄道模型の規格①Nゲージ

Nゲージは、9mmの軌間(路線の幅)を持つ鉄道模型のゲージです。

1/160の縮尺で、主に小型の模型鉄道や室内のレイアウトに使用しやすいため、アパートや小さな部屋でも鉄道模型を楽しむことができます。

またNゲージは、世界中で広く普及しており、多くのメーカーがNゲージの製品を提供しています。さまざまな国や時代の車両が揃っており、選択肢が豊富なのも特徴です。

鉄道模型の規格②HOゲージ

HOゲージは、16.5mmの軌間を持つ鉄道模型のゲージです。

1/87の縮尺で、一般的には中程度の大きさの模型鉄道として広く使われています。

具体的には、Nゲージよりも少し大きなスケールであるため、取り扱いや組み立てが比較的容易です。

また、小さなパーツや車両内部のメンテナンスがしやすく、初心者の方におすすめの鉄道模型です。

鉄道模型の規格③OOゲージ

OOゲージ(ダブルオーゲージ)は、16.5mmの軌間を持つ鉄道模型のゲージで、1/76の縮尺です。

主にイギリスで広く普及している鉄道模型で、HOゲージに比べるとやや大きめのサイズですが、十分なスペースを確保すればリアルなレイアウトを構築することができます。

またOOゲージには、イギリスの鉄道に関連する希少なモデルや限定版アイテムなどが存在します。

イギリスの特定の時代や鉄道会社に焦点を当てたコレクションも可能で、鉄道の歴史や文化に興味を持つコレクターにとって魅力的です。

鉄道模型の規格④Oゲージ

Oゲージは、32mm以上の軌間を持つ鉄道模型のゲージです。

1/43や1/48の縮尺が一般的で、精巧な模型や屋外での運用に適しています。

Oゲージは、HOゲージやNゲージに比べるとさらに大きなスペースを必要とします。

そのため、より広いスペースを確保する必要がありますが、大きなレイアウトが構築しやすく、車両の表面の彫刻や装飾、内部の模様など、細部にわたり精巧な模型を作成できるため、よりリアルな鉄道の世界を再現することができます。

これらは一部の主要なゲージですが、他にもさまざまな模型が存在します。

どのゲージを選択するかは、モデルとなる鉄道のスケールや使用場所、個人の好みによって異なります。

鉄道模型の規格の比較表

以下の、鉄道模型の規格の比較表は、模型のサイズが大きいものを上から順に並べました。

収納場所や自分の好みを考慮して、制作しやすいゲージを選びましょう。

ゲージの種類スケール(縮尺)ゲージ(軌間)
Oゲージ1/43~4832mm
OJゲージ1/4524mm
Sゲージ1/6422.5mm
OOゲージ1/7619mm
TTゲージ1/12012mm
Nゲージ1/148〜1609mm
Zゲージ1/2206.5mm

この表で、スケールやゲージという言葉が使われていますが、初心者にとっては聞き慣れない言葉かもしれません。

そこで次の項目では、これらの言葉の意味ついてご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

鉄道模型におけるスケール・ゲージとは

鉄道模型のスケールやゲージ

鉄道模型におけるスケールやゲージは、模型のサイズと実物の寸法との関係を表す重要な要素です。

初心者にとっては聞き慣れない言葉ですが、それぞれの意味を理解することで、より深く鉄道模型の世界について知ることができます。

ここではそれぞれの言葉の意味についてご紹介します。

スケール(縮尺)

鉄道模型の「スケール」とは、実物の鉄道車両の寸法を縮尺で表すための尺度です。具体的には、模型の大きさや寸法が実物の大きさに対してどの程度の比率で縮小されているかを示します。

例えば、1/87スケールのモデルでは、実物の寸法の1/87の大きさになります。つまり、1cmの実物に対して、モデルでは約0.0114cm(11.4mm)となります。

もし異なるスケールの模型を組み合わせて使用する場合は、同じスケールの車両や環境を組み合わせることが一般的です。

ゲージ(軌間)

鉄道模型の「ゲージ」とは、路線の幅のことを指し、一般的にミリメートル(mm)単位で表されます。

鉄道は2本のレールの上を走行するものですが、レール幅である「ゲージ」が一定間隔でなければ脱線してしまいます。

しかし反対に、ゲージさえ一致すれば、異なるメーカーの製品やアクセサリーを組み合わせて使用できるということになります。

またゲージは、鉄道模型の規格は世界で統一されているため、どの国の鉄道模型でもゲージが合えばレールの上を走らせることができます。

人気のゲージとその理由

人気のある鉄道模型のゲージ

鉄道模型にはさまざまなゲージがありますが、特に人気のあるゲージとその理由をご紹介します。

Nゲージ

  • 日本で最も流通している
  • 海外ではHOゲージの次に人気がある
  • HOゲージと比べるとサイズが小さく保管や扱いがしやすい

日本は海外に比べて、住宅が比較的小さい場合が多く、限られたスペースでレイアウトを組んだり保管をしたりする必要があるため、小サイズの『Nゲージ』のほうが人気があるとされています。

また、車両やパーツの種類が圧倒的に豊富に揃っているのも、Nゲージの大きな魅力と言えるでしょう。

HOゲージ

  • 世界で最も人気がある
  • レイアウトの作成に必要なスペースが比較的少なく扱いやすい
  • 多くのメーカーが製品を提供しているため幅広い選択肢がある

HOゲージは海外で最も人気のある鉄道模型ゲージの一つ。

レイアウトの作成に必要なスペースが比較的少なく、手頃な大きさの模型を扱いやすいため、鉄道模型ファンにとって魅力的です。

また、HOゲージは模型やアクセサリーが豊富に存在し、多くのメーカーが製品を提供しているため、幅広い選択肢があります。

Oゲージ

  • 大きなサイズで迫力ある見た目
  • サイズが大きいため作業やメンテナンスがしやすい

Oゲージは、迫力のある大型モデルや屋外での運用に適しており、より現実的な鉄道体験を追求したい人や広いスペースを持っている人にとって魅力的です。

また、Oゲージは大型で精巧なモデルが多く、コレクターや熱心な鉄道模型ファンに人気がありますが、一般的には価格が高くなる傾向があります。

そのため、将来的に売却を検討する場合は、大きいゲージを購入しておくと、後に高く売れる可能性がアップします。

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今回は、鉄道模型の規格の基礎知識や、人気のゲージとその理由についてお伝えしました。

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