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Nゲージの動力車の仕組みは?車両が動く原理と注意点をチェック

雑学・小ネタ

(更新日:2023年11月17日)

Nゲージの動力車の仕組みは?車両が動く原理と注意点をチェック

Nゲージの車両は、動力車に電気を流して走らせる鉄道模型ですが、その仕組みはどのようになっているのでしょうか?

今回はNゲージが自走する仕組みを注意点もあわせてご紹介します。Nゲージの世界観をより楽しむためにこの記事を参考にしてください。

Nゲージの動力車とは?

一般的な「動力車(機関車)」とは、電動機やエンジンを有して、自走のために必要な機能を備えている車両を指します。

Nゲージにおいても同様で、車輪から電気をモーターに取り入れ、そのモーターの回転と回転力を伝える複数のギアによって車輪が動き自走します。

子ども向けのおもちゃの鉄道模型は電池で自走させる場合が多いですが、Nゲージなどの鉄道模型では、後に解説する家庭用交流電流(AC)を直流電流(DC)に変換し、直流電流をレールに流します。またその際には、放流電流を調整する「パワーパック」や「パワーユニット」などの電源装置が必要となってきます。

つまり、Nゲージの動力はモーターであり、電流が流れない線路上では自走することができないという大きな特徴があります。

Nゲージの車両が動く仕組み

Nゲージの車両が動く仕組み

では、Nゲージの車両が動く仕組みはどのようなものなのでしょうか。車両の機構が動く順に解説します。

交流電流を直流電流に変換し、線路に流す

鉄道模型で一般的に使用されるモーターは、直流(DC)12V仕様のモーターです。

(直流モーターは、電流が流れる向きや電圧が一定であり、流れる周波数に応じて一定の回転速度を保つことが可能。回転速度のムラが交流モーターと比較して小さいため採用されている)

家庭用のコンセントに流れている電流は交流(AC)であるため、「パワーユニット(コントローラー)」と呼ばれる機械(交流電流を直流電流に変える変圧器と流れる電流を制御できる制御装置が一体となったもの)を、電流が流れる線路に「フィーダー」と呼ばれる電気を共有する配線を介して接続します。

このパワーユニットとフィーダーは、Nゲージが動く特性上欠かすことができない機械です。

パワーユニットで変圧して、電流をコントロールすることで、Nゲージ車両の走行速度を速くしたり遅くしたりすることが可能になります。

また、パワーユニットには、前進と後退を制御するレバーと速度を制御するレバーがついており、取り扱いがとても簡単なものが多く、車両の速度を容易に変更させることができます。

<h3>線路から電気をモーターに伝える</h3>

Nゲージ車両が動く大きな仕組みは、車輪から金属製のレールを流れる電気を取り入れ、モーターにその電流を流すことで車輪が回り前進したり後退したりします。

Nゲージの線路は実車両と同様に2本のレールで構成されており、左右のレールでプラスの電流とマイナスの電流が流れている構造になっています。

まず、パワーユニットから流れた電流は、車両の金属製の車輪に伝わります。

この金属製の車輪は、左右に分離した金属製の台枠に嵌め込まれており、電気は車輪から台枠に伝達してモーターに電気が流れるという順序になっています。

注意点として、線路上にはプラスの電気とマイナスの電気が流れているため、このレールに伝導性がある金属が接触するとショートしてしまう恐れがあります。電流が流れている間は不要な物を置かないなど気をつけて作業を行いましょう。

モーターから車輪に回転力が伝わる

モーターの軸にはウォームと呼ばれる螺旋状のギアがとりついており、モーターが電気で回転することによってウォームも回転し、車輪にある複数の小さなギアを介して回転力が伝わり車輪が回る仕組みとなっています。

Nゲージ車両の取り扱いのポイントとしては、Nゲージは電気でしか自走しないという点です。モーターが電気で回って初めて車輪が回るため、線路に乗せて手で動かしてしまうと、回らない車輪を無理に動かすことになり、それが車両が故障したり線路に傷をつけたりする原因となります。

これは、交流電流を使用するという点で、市販されている子ども向けのおもちゃの鉄道模型とは車両の遊び方も大きく異なるということです。小さなお子様と一緒にNゲージを楽しむ場合は、電気の取り扱いと車両の取り扱いに注意が必要です。

車輪とレールのメンテナンスが必要

Nゲージは走行するとレールや車輪の表面に汚れや埃が付着し、電流が伝導しにくくなります。特にレールと車輪は金属であるため静電気を起こしやすく、放っておいても埃が付着するので定期的にレールと車輪を清掃する必要があります。

その清掃の方法としては、Nゲージのレールは小さいため、綿棒や目の細かい布でなぞるように汚れを拭き取るのがおすすめです。

また、車輪は電気が流れていない状態では回転しないため、見えている車輪の部分しか清掃することができません。そのため、一部分を拭いたら線路に乗せて動かし、また動いて現れた部分の車輪を清掃するということを繰り返して全範囲を拭くような流れになります。

このようにNゲージの清掃には少し手間がかかりますが、Nゲージを安全に長く楽しむためには必要となる工程なのでこまめに行うようにしましょう。

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買取ではNゲージ動力車の確認をする?

ここまでは、Nゲージが動く仕組みについて解説してきました。

では、Nゲージ車両の買取の際に、動力車の動きを確認するのでしょうか?Nゲージの動力が動いていないと買取査定が下がってしまうのでしょうか?

これらの質問への回答としては、基本的に動力車の稼働チェックは行いません。これは、基本的には動くことを前提に買取を行うからです。

また、内部のモーターは買取をさせていただいた後に交換ができるため、買取時に動かなくても問題ないとさせていただいています。

基本的な買取額は、市場ニーズや車両の状態を踏まえた総合的な判断となり、車両のディテールの破損や塗装おち、色あせなどがあると減額の対象とさせていただいています。

Nゲージの動力車の仕組みを理解して楽しもう

Nゲージの動力車の仕組みを理解して楽しもう

Nゲージは、コンパクトであり車両のデザインやディテールの再現度がとても高く、自身がつくったジオラマを走らせるとよりNゲージの世界観が楽しめます。

そのNゲージの魅力のひとつには、「低速での滑らかな走行」があげられます。

Nゲージのような動力車は、パワーユニット(コントローラー)を使用してレールに流れる電流を調整し、低速走行を行うことで、自身の車両をさまざまな角度からゆっくり見ることができるためおすすめです。

そのため、新品で購入する際には、低速でも滑らかな加速が出来る模型を選ぶと言う楽しみもあります。Nゲージの動力車の仕組みを理解しているからこそできる選び方、楽しみ方を実践してみてください。

出張買取は「鉄道本舗」にお任せください!

今回は、Nゲージの動力車の仕組みについてお伝えしました。

鉄道本舗では、鉄道グッズ専門店ならではの高価買取で、「丁寧な査定」「親切なサービス」をモットーに、お客様に満足していただけるように買取サービスの対応をさせていただきます。

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