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Oゲージはどのような鉄道模型?縮尺や歴史、HOゲージとの違いも

雑学・小ネタ

(更新日:2023年11月17日)

Oゲージはどのような鉄道模型?縮尺や歴史、HOゲージとの違いも

日本の鉄道模型の中で、最もスケール(縮尺)が大きい模型であるOゲージ。スケールが大きいため、模型のディテールも非常に精巧なものが多く、よりリアルな鉄道の世界をつくることができます。

今回は、Oゲージの縮尺や歴史などを解説し、その他のスケールの模型と比較しながらその魅力に迫っていきます。

Oゲージはどんな鉄道模型?

まず、Oゲージとはどのような鉄道模型なのでしょうか。そのスケールや歴史、駆動や制御方式などについてご説明します。

Oゲージの縮尺

Oゲージの縮尺

Oゲージとは、模型のスケールが1/43、1/45、1/48であり、OOゲージ(1/76)やTTゲージ(1/120)、Nゲージ(1/148〜160)よりもスケールが大きい非常に精緻な鉄道模型です。

軌間も32mmと他の鉄道模型と比較して大きなゲージで、走行の際は車両の重厚感や迫力を感じることができます。

1900年頃にドイツで誕生したOゲージは、当時欧米で一番小さかった1番ゲージ(1/32)よりも小さい「0(ゼロ)番」ゲージの規格で鉄道模型として販売されていました。その後、「0」がアルファベットの「O」となったのがOゲージの由来と言われています。

Oゲージは、国によって縮尺が異なるのが特徴です。Oゲージの軌間は世界共通で32mmと統一されていますが、日本製の鉄道の実軌間は1067mmから1435mmまでで、JR在来線や地下鉄、私鉄などを含め複数の種類があり、模型の縮尺は1/45です。

一方、アメリカ型は1/48(実軌間1435mm)、イギリス型は1/43.5(実軌間1435mm)とされており、日本型の1/45と比較すると若干縮尺が異なります。

軌間は同じであるため、日本製の車両と比較すると、アメリカ製の方が車両が小さく、イギリス製の方が車両が大きく見えます。

Oゲージの歴史

Oゲージの歴史

1900年代中盤(戦前から戦後)にかけて、日本でもOゲージは高い人気を誇っており、多くのファンによって愛されていました。

当時も非常に細緻な意匠と迫力ある走行から高い人気を誇っていました。しかし、その半分のスケール(ハーフサイズ)のHOゲージの台頭や当時の床いっぱいに鉄道模型を敷けない部屋の広さという住宅事情により、それより小さなスケールで楽しむサイズの鉄道模型の人気が高まりました。(後のNゲージなど)

しかし現在でも、再現性が高い精緻な意匠と迫力ある走行に魅せられたOゲージファンも多く、鉄道模型の市場でも人気が高いスケールと言えます。

駆動・制御方式

Oゲージの多くは、交流(AC)三線式と呼ばれる配電方式を採用しています。この方式は最大電圧18Vの交流電流を3本あるレールのうち両外側のレールを正極、中央のレールを負極として、レールに接している模型の金属製の車輪やトランジスタ(コレクタ)を通して集電し、モーターを動かして模型を動かす仕組みです。

速度制御はコントローラー(パワーパック)によって、電圧を0から18Vまでの間で変化させることにより、線路に流す電流を調節して行うことができます。

このとき、線路にはコントローラーから送られた電流が流れているため、濡れている手で触ったり、通電する金物(ドライバーやペンチなど)に触れると感電する恐れがあります。

近年ではDCC(デジタルコマンドコントロール)と呼ばれる制御方式(電流が流れている線路上にデジタル信号を送信し、模型車両ごとの運転や音、ライトなどの制御を行う仕組み)により、より容易に車両を動かすことができるようになったため、DCC用の機器も多く製品化されています。

鉄道模型Oゲージ|HOゲージとの違い

鉄道模型Oゲージ|HOゲージとの違い

ここまで、Oゲージの縮尺や歴史、制御方法などについてご説明してきました。

迫力のある大きさが魅力のOゲージですが、ここからはOゲージのスケールの1/2でコンパクトに楽しめるHOゲージとの違いについてご紹介します。

HOゲージの縮尺

まずは、HOゲージの縮尺についてご説明します。

HOゲージの縮尺は1/87、1/90であり、先述したOゲージ(1/43、1/45、1/48)の約1/2程度であることから、Oゲージのハーフ(Half)サイズということでHOゲージと呼ばれています。軌間は16.5mmであり、コンパクトな鉄道模型の一つとして人気があります。

日本の鉄道規格の中には、軌間がHOゲージと同じ16.5mmですが1/76スケールのものをOOゲージ、1/80のものをJゲージと区分されることもあります。

HOゲージの価格帯

HOゲージの価格帯は、車両のレア度によっても異なりますが、一般的な旅客1車両で10,000円程度以内で購入することができます。対して、Oゲージは、HOゲージよりも単純に2倍の大きさがあるため、1車両でも10,000円を超えるものが多いです。

HOゲージもOゲージもどちらも精巧に作られることが多く、再現度は高いですが、Oゲージの方がスケールが大きい分、他の縮尺では簡略化される車輪機構の周りやパンタグラフなどの表現もより細かいものとなっています。

HOゲージの種類

Oゲージと比べて、HOゲージは車両の種類が比較的豊富です。

特に海外ではHOゲージの方が人気があるため、日本製のJRや新幹線、ローカル線、私鉄などだけではなく、アメリカ型やヨーロッパ型の車両が多く流通しています。

共通して言えることは、OゲージもHOゲージも、Nゲージなどの小さなスケールの車両と比較すると車両の細かい部分まで再現できるため、外観だけではなく車両の内部までこだわることができ、走行用だけではなく観賞用としても人気を博しています。

OゲージとHOゲージ鉄道模型の買取について

OゲージやHOゲージは、現在人気があるNゲージとはまた異なった「迫力」や「作りの細かさ」があり、走行だけではなく観賞用としても楽しめるスケールです。

OゲージやHOゲージも昨今では、走行スペースや設置場所、価格帯の観点から少しずつ愛好家が減ってきている規格ではありますが、今回ご説明させていただいたように他にはない魅力があります。

鉄道本舗では、あらゆるスケールの鉄道模型の買取に力を入れていますが、OゲージやHOゲージも根強いファン層がいらっしゃるため、レア度や状態次第で高価買取ももちろん可能です。

お客様の大切なコレクションですので、買取させていただく場合でもそうでない場合でも、出来る限り迅速な見積査定を心がけております。

一旦預からせていただき査定したもので、見積査定についてご納得いかれない場合には、商品を丁寧に梱包してお客様の元に迅速にお返しいたします。(お返しさせていただく場合の送料は弊社が負担いたします。)

出張買取は「鉄道本舗」にお任せください!

今回は、OゲージやHOゲージの特徴についてお伝えしました。

鉄道本舗では、鉄道グッズ専門店ならではの高価買取で、「丁寧な査定」「親切なサービス」をモットーに、お客様に満足していただけるように買取サービスの対応をさせていただきます。

社長の石川自らが広告塔となり、自身の趣味である鉄道好きが高じて始めた事業であるため、社長の鉄道への愛情が満載の企業です。

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