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鉄道模型の歴史とは?その進化と魅力について

雑学・小ネタ

(更新日:2023年7月28日)

鉄道模型の歴史

数世紀にわたり鉄道愛好家やコレクターによって楽しまれてきた「鉄道模型」ですが、模型製作において良いアイデアが浮かびやすくするためには、鉄道がどのようにして発展してきたのかなど、歴史を理解することも重要です。

また、鉄道模型の歴史を学ぶことによって、模型の製造時期やメーカーの背景に関する知識が増え、その価値を正しく判断できるようにもなります。

そこでこの記事では、鉄道模型の歴史を辿りながら、その進化と魅力についてお伝えしていきます。

鉄道模型の歴史①初期の模型(19世紀)

初期の鉄道模型は、19世紀(1800年代)の初め頃に本物の鉄道を建設する際の宣伝としてイギリスで開発されました。

その後1854年、ペリー来航時に徳川将軍に献上した蒸気機関車の模型が、日本における鉄道模型の始まりだと言われています。

1891年になると、ドイツの大手鉄道模型メーカーであるメルクリン社によって、当時バラバラだった車輪幅に対して、1番ゲージや2番ゲージというように統一的な規格が制定されました。

鉄道模型の歴史②鉄道模型のスケールモデルの発展と標準化(20世紀)

鉄道模型の歴史と発展

20世紀(1900年代)になると、鉄道模型のスケールモデルの開発と標準化が進みました。

プラスチック製モデルキットと組み立て式モデルの登場

1930年代から1940年代にかけて、プラスチック製モデルキットや組み立て式の鉄道模型も登場。これにより、鉄道模型の製造が大量生産可能となり、手頃な価格で入手できるようになりました。

OO・HOゲージの誕生

OO・HOゲージの誕生

1922年にイギリスのビング社から、OOゲージの鉄道模型が発売されました。

当時はまだ「OOゲージ」という名称は使用されず、「ビング卓上鉄道」という名で発売されていました。

その後OOゲージは「OO」という名称以外に、1935年頃から「HO」とも呼ばれ始めるようになり、一般的な規格として認知されるようになりました。そしてHOゲージは、後に世界的に広まり、現在でも最も人気のある鉄道模型の規格の一つとなっています。

Nゲージの登場

Nゲージの登場

1960年代になると、ドイツのアーノルト社から「ラピート200(縮尺1/200)」の小型鉄道模型が登場。その後、ラピート200の規格が現在のNゲージと同じ縮尺1/160に変更されて、最初の商業的なNゲージ製品が発売されました。

このように、20世紀の鉄道模型の発展期においては、プラスチック製モデルキットの普及、OO、HO、Nゲージの登場など、鉄道模型の技術とリアリティさが飛躍的に向上した上、鉄道模型をさまざまな規格で楽しめるようにもなりました。

関連記事:鉄道模型の規格とは?スケール・ゲージの意味や人気のゲージとその理由

鉄道模型の歴史③近代の鉄道模型(1970年代以降)

近代の鉄道模型

1970年代以降の近代の鉄道模型においては、以下のような進化や変化が見られました。

デジタル制御システムの登場

1970年代に入ると、デジタル制御システムが鉄道模型の世界に登場しました。

デジタル制御システムを導入することで、列車の制御や操作をより正確かつ柔軟に行うことができます。また、列車の速度や方向、照明、音響効果などを個別にコントロールできるようになり、よりリアルな表現ができるようになりました。

さらに、デジタルサウンドと照明効果も導入され始め、本物のエンジン音や警笛音の内蔵、車内灯やヘッドライトなども忠実に再現することが可能になり、よりリアルに鉄道模型の世界を演出することができます。

日本の鉄道模型ブーム

1970年代後半には、日本で鉄道模型のブームが社会現象となりました。

鉄道模型ブームの要因の一つは、鉄道にまつわるテレビ番組の放送です。この番組から子供や大人たちに鉄道の魅力や模型の楽しさが伝わり、その影響で鉄道模型への関心が高まった結果、模型クラブやイベントが急増しました。

また、日本国内の鉄道網の発展や新幹線の登場も鉄道模型ブームの火付け役となり、特にNゲージの日本型車両が大量に生産されたことも大きく影響しています。

このように、多くの人々が現実の鉄道に興味を持ち、それを模型鉄道で再現することに喜びを見出しました。

関連記事:鉄道模型って何が楽しいの?その魅力や楽しみ方について

現代の鉄道模型

現代の鉄道模型においては、以下のような新しい動向やトレンドが見られます。

デジタル化とスマートテクノロジーの進化

現代の鉄道模型では、デジタル化とスマートテクノロジーの進化が進んでいます。

スマートフォンやタブレットを使用して、列車の制御や操作が可能なアプリケーションが登場。また、BluetoothやWi-Fiを介してモデル列車との接続が行われ、より柔軟な操作やプログラミングが可能になりました。

バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)の導入

近年、バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)の技術が、鉄道模型の世界にも導入されています。

これらの技術は、模型鉄道のリアリティをさらに向上させ、新たな体験を提供することが期待されています。

VRを活用した鉄道模型では、ヘッドセットやコントローラーを使用して仮想の鉄道世界に没入することができます。模型鉄道のレイアウトや車両が3Dモデル化され、リアルな運転体験や環境の中での散策が可能に。また、他のユーザーとオンラインでコミュニケーションが行えるものもあります。

また、スマートフォンやタブレットを使ってARを利用することで、実際の模型と仮想の風景を重ねることができます。カメラを通して模型を見ると、仮装の風景が合成されて、視覚的に現実を拡張した表現が可能になります。

鉄道模型の魅力と価値

鉄道模型の魅力と価値

これまでにお伝えした鉄道模型の歴史を振り返ると、目まぐるしい速さで変化してきているのがわかります。

初期の鉄道模型から現代の最新技術まで、リアルさを追求する情熱と創造性が鉄道模型の魅力となっています。

しかし、そんな魅力あふれる鉄道模型もコレクションするのに夢中になり過ぎて、気がついた時には模型が増えすぎてしまった…となる場合も。そのような時は、収納スペースの確保や、場合によっては売却を検討する必要が出てくるかもしれません。

鉄道模型は古かったり多少汚れたりしていても、価値が高い場合があります。

例えば、ジャンク品の鉄道模型にプレミア価格がついている場合や、買取専門店に売却をすると、思わぬ高値がつくこともあります。

そのため、もし「鉄道模型が増え過ぎてしまった…」「祖父から受け継いだ鉄道模型を処分したい」とお考えの場合は、鉄道模型の本当の価値をわかってくれて、自分の思い入れと同じ熱量で話をしてくれるような買取業者に一度相談してみることをおすすめします。

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