2021.12.13
(更新日:2022年2月16日)
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目次
大阪は言わずと知れた日本第二の都市で、駅の数も東京に次いで二番目の多さです。しかし東京と大阪の鉄道は、全く違う形でそれぞれ発展してきました。
大阪駅ができたのは明治7年のこと。この大阪駅が大阪では初めての駅でした。しかしこの大阪駅ができる前に、実は別の鉄道を作る計画があったのです。
本来はそちらが大阪駅として申請されていたのですが、明治政府はそれを認めませんでした。鉄道は政府が行う事業であり、民間がそれをやるべきではないという言い分があったのです。
これが反発を生み、政府が作った大阪駅を地元の人々は大阪駅と呼ばず、元々の愛称であった梅田駅と呼ぶようになりました。
東京の私鉄は基本的に官設鉄道を補うという立ち位置でしたが、大阪では官に対抗するものとして私鉄が成長していったのです。
明治26年には神阪電気鉄道(現・阪神電気鉄道)が鉄道計画を申請しましたが、当時の逓信省からは許可が下りず。
知恵を使った神阪電気鉄道は道路に線路を作る軌道として申請し、ようやく敷設許可を勝ち取ります。
こうして神阪電気鉄道は鉄道ではなく、路面電車として営業を開始することとなりました。そして他の会社もまずは軌道として、私鉄の開通に参入して行きました。
結果大阪の私鉄は国鉄より早い時期から敷設を進め、国鉄よりも便利な路線を作り出すことができたのです。
これにより大阪では私鉄の勢力がどんどん強くなって行きました。
こうして大阪は日本の中でも特異な私鉄王国となったのです。
大阪では様々な私鉄が群雄割拠しており、車両も個性豊かです。ここでは『南海電気鉄道』のラピートを紹介しましょう。
ラピートは難波駅から関西空港駅間を運行する特急列車です。主に関西国際空港へのアクセス特急として活躍しています。
専用車両の50000系電車は今までの電車にはなかったような奇抜なデザインとなっています。
外部塗装は海上から空へ飛び立つようなイメージで、深みのある濃紺色をしています。
これはラピートブルーと呼ばれ、鉄道車両ではあまり使用されていない雲母入りの塗料が採用されています。
その独特なデザインから「深海潜水艇」や「鉄人28号」といったニックネームも。当初はこの車両デザインに賛否両論があり、酷評されることもあったそう。
しかし。この一目でラピートだとわかるような特徴的なデザインが、今では広く浸透し愛されていると思います。
また飛行機会社やアニメ、映画、人気キャラクターとのコラボラッピングも盛んにおこなっており、見栄えのする特別塗装も人気の理由です。
普段は空港特急のみとして運用されていますが、予備編成に余裕があるため空港特急以外にも度々出番があります。
過去には臨時で和歌山市駅まで運転されたケースも何度かあったようです。50000系電車が紀ノ川橋梁を渡るレアなシーンも見られたんだとか。
車内では空港を利用する外国人のために日本語・英語・中国語・韓国語といった4か国語による車内放送が行われています。
一時はJRの車両やリムジンバスとの競争に敗れ、乗車率が低迷することもあったそうですが、最近はインバウンド需要により利用客も大幅に増えているそう。
見ていて元気になるような車両の一つです。