2022.02.16
(更新日:2022年2月16日)
鉄道本舗ではおひざ元である中部地方での宅配買取り・出張買取りを伺いさせて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。※お売り頂く商品の量が少ない場合は出張買取りの対応が出来ない場合もありますのでその際はご了承下さい。
中部地方に関する買取実績
本州の中央に位置する中部地方。
名古屋市のような大都市もあれば、黒部峡谷のような深山幽谷、伊勢志摩のような風光明媚な場所もあります。
中部地方の南側は温暖なものの、北陸地方の冬は風雪が厳しいエリアです。
そんな地域によって特色のある、中部地方を走る鉄道車両についてみていきます。
まずは新幹線を外すことはできません。
中部地方には、東海道・山陽新幹線、北陸・長野新幹線、上越新幹線が走っています。
東海道新幹線は1964年に開通しました。
0系新幹線が初めて走ったときの映像を見た人も多いことでしょう。
東海道新幹線の技術が他の新幹線の基礎となったことは間違いありません。
ですが、それだけで北陸や甲信越の厳しい自然に対抗できたのではないのです。
例えば勾配。碓氷峠をはじめとして交通の難所と呼ばれる場所が中部地方にはいくつもあるもの。
これらを安全に走行するために長野新幹線を走るE2系には勾配対策が施されました。このような対策で難所をクリアしたのです。
都市部ではJRと私鉄との競合も盛んです。
国鉄時代から113系や117系といった、快適志向の電車を走らせていました。
名鉄や近鉄も通勤電車であっても少しでも快適な車内を目指して開発を進めてきたのです。
名古屋近辺ではJR東海、名鉄、近鉄がしのぎを削っています。
JR東海は313系などの通勤電車に注力し、名鉄や近鉄も負けていません。
名鉄は中部国際空港行き「ミュースカイ」の2000系
近鉄は名古屋-大阪間の特急「ひのとり」の80000系といった特急に力をいれています。
こうした都市部での競争は東京や大阪と同じような現象です。
地方に目を移すと、どの路線も乗客の減少に悩んでいます。
人口が増えている地域はまれで、減少している地域が多いからです。
そこでこうした路線では観光に力を入れるようになりました。
JR東海も重い腰を上げ、紀勢本線にHC85系という新たな特急用車両が2022年頃導入される予定です。
岐阜県の長良川鉄道ではナガラ300形を改造し、観光列車「ながら」を運行しています。
静岡県の大井川鐡道ではSLが急行「かわね路号」として人気です。
また「きかんしゃトーマス」のようなキャラクターとのコラボレーションも行われています。
さらに、観光専門の鉄道も。立山ではダム建設に使用した線路が黒部峡谷鉄道や立山ケーブルカーとして利用されています。
一方で新しい動きもあり、富山市の路面電車が代表例です。
路面電車は廃止する自治体も増えていますが富山市では積極的な路面電車の活用をおこなっています。
富山市の場合は、ヨーロッパの路面電車を参考に、富山地方鉄道セントラム9000やポートラムTLR0600形といった大人数が乗車できる新型車両を開発、運用を開始しました。
これによって利用客数の減少に歯止めがかかったのです。これは路面電車活用の成功例といわれています。
温暖な気候から寒冷な気候まで、平地から山岳地帯まで、多くの特色を中部地方は持っています。
これらの地域特性にあわせて中部地方の鉄道は発達してきました。
ドル箱の新幹線もありながら一方で赤字に苦しむ路線もあります。
そんな中で富山市の路面電車は地域の鉄道に一石を投じました。
リニア中央新幹線の開業も控える中部地方の鉄道に関心が絶えることはありません。
鉄道インフラを中心に発展していく中部地方から目が離せません。