2019.12.25
(更新日:2021年9月7日)
同じ鉄道が好きな方でも乗るのが好きな方、写真を撮るのが好きな方、鉄道模型を好きな方など同じ鉄道好きでもまったく世界観の違うところで生きています。
いろんな鉄道の楽しみ方ができる世界を少し覗いてみましょう。
鉄道ファンはその他のいろいろなファンと比べて、異常なほどその種類が多いというのが特徴です。
一般に良く耳にするのが、乗り鉄、撮り鉄といったところでしょうか。 乗り鉄の場合はとにかく電車に乗るのが好きという人たちですし、撮り鉄はいろいろな電車と背景の組み合わせを撮るというのが好きな人たちです。
ここで非常に興味深いのが同じ撮り鉄でも、車体にフォーカスを当てる撮り鉄もいれば車体に付けられた銘板や車内形式板など部品関係を撮影する方。
そして鉄道×季節の風景などを写真コンクール出ているような構図で撮影される方など同じジャンルと感じる部分の中で細分化が進んでいるのです。
他には、スジ鉄は時刻表のファンで、貨物列車の時刻表まで持っていますし、時刻表自体を愛読しています。
駅弁鉄は、様々な駅弁を食べること(駅弁の包装紙は綺麗に持ち帰って保存する)に注力しています。
これは鉄道ファンというよりはもう食通に近いのかもしれません。 収集鉄は電車や駅といった鉄道に関するグッズや部品を集めているコレクターです。
またまだ、他にもゲーム鉄は、実際の鉄道自体にはそれほど興味がないのですが、電車関係のゲームは大好きという人たちです。
また、音鉄は電車の音や発車時の音楽、到着時の音楽、また車内アナウンスの音楽などのファンです。
音を聞くだけで路線や駅名がわかるほどです。
これでも全てではないのに、さらに、乗り鉄の中でも細かく分類されるように数え上げればきりがないほど〇〇鉄の種類が多くあるのです。
これはもう鉄道ファンならではということになります。
その上、他の○○鉄と同じ扱いにされることを極端に嫌っているのです。
ですがどの○○鉄も鉄道大好きの鉄道マニアであるということは間違いありません。
そんな様々なタイプの鉄道マニアがいる鉄道にはどんな魅力があるのでしょうか? 〇〇鉄と呼ばれる鉄道ファンの種類の多さを考えれば、その魅力の感じ方は人それぞれ違うということになります。
例えば、撮り鉄と呼ばれる人たちのことを考えて見れば、車輛の造形のかっこよさ、そのデザインに魅力を感じるということになります。
私は個人的にカッコいい写真も好きですが、普段見る事のできない姿の車両が好きです。
非日常的な光景が好きですね。廃車解体される写真も動画も好きです。
周囲の景色を取り込んで一体となった、その風景が魅力的ということではないでしょうか。 スジ鉄と呼ばれる人たちのことを考えれば、やはりその難解なダイヤグラムということになります。
あれだけの数の列車を時刻通りにきちんと走らせる、臨時列車が組み込まれれば、それを踏まえた組み換えがおこなわれる。
このパズルのような難解さもその魅力のひとつなのではないでしょうか。 また、どんな鉄道ファンにもいえることが、自分で鉄道を所有することができないという点です。
運転するには、専用の免許が必要ですし、それは、一般の人では取得することのできない特殊な免許です。
車が好きな人であれば、免許をとれば運転することができますし、自宅に所有することができます。
ですが、鉄道はそれができないからこそ夢のような存在となっています。それこそが鉄道に憧れる要因となっているのではないでしょうか。
子供のころから鉄道や電車が好きというのはよくあることです。
泣いている子供が、電車を見ると泣き止んだりというのもよくある光景ですよね。
実際に家ではプラレールなどで遊んだ記憶のある人も多いのではないでしょうか。それほど、鉄道、電車は子供のころから慣れ親しんだものなのです。 それが大人になっても続いている。
実際に鉄道ファンの大人たちは、子供のころの気持ちがそのまま大きくなったようなものなのです。
単に電車が好きという人は多いと思いますが、鉄道マニアと呼ばれる人たちは、それを究極まで突き詰めた人たちであるのではないでしょうか。
子供のころの夢を増幅させた鉄道は、まさに夢、人生を掛けたロマンといえるのかもしれませんね。