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古い切符(硬券)買取りの解説と珍しい硬券の特徴とは!?

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(更新日:2024年3月31日)

鉄道本舗では硬券の買取りもおこなっております。

年間1万点以上の硬券買取・販売実績のある鉄道本舗までお売り下さい!

買取価値の高い硬券ジャンル

硬券とは主に明治・大正・昭和時代に使用された乗車券で、今のツルツルの切符と異なり厚紙の紙質で作られた古い切符になります。

珍しい硬券は今でも熱心な蒐集家が存在し高い硬券では数万、数十万の価値の付くモノも存在するコレクターズアイテムとなっています。

そんな硬券ですが、どのような硬券に高い買取価値が付くのか、また。その要因は何かを今回お伝えしましょう。

価値の高い硬券は路線や年代以外にも複数の希少価値の高い項目が重なって価値が上がります。

  • 消滅した鉄道会社や廃線となった地方の路線や駅の入場券
  • 「兵」「身」 「公務」「異」「衛」「學」などの影文字の入った特殊な珍しい硬券
  • 明治・大正時代の古い硬券
  • 「駅」の旧字体が使われる【驛】の入場券
  • 印刷エラー券

などです。。。

明治・大正・昭和時代の硬券

日本における硬券の歴史は日本初の陸蒸気(蒸気機関車)が新橋〜横浜間において明治5年に開通した当初から使用されていました。

硬券は鉄道の価値とともに日本の鉄道史としての歴史的資料としての側面の価値もあり、1枚あたり高いモノですと数十万単位で取引される硬券もあります。

大船~横須賀間の硬券

その中でも特に明治・大正時代の硬券の特徴と言えば、独特なひらがな使いや、駅名の表示も右読みになっており、一般的な硬券と大きく見方が異なることが特徴的です。

硬券の特徴を見ると昭和20年前後くらいまでは右読みと左読みが混在していたり、厳格な統一はされていなかった印象を持ちます。

また、デザインも現在と大きく異なり青、赤、黄色などカラーバリエーションがあり模様もモダンなデザイン加工がされた硬券もあります。

一般の方でもわかりやすく価値の高い硬券を見分ける一つのキーワードをお伝えします。

硬券の中でも価値の高い硬券の一つは過去に存在した鉄道会社の硬券

玉野市営電気鉄道の硬券:宇野駅から玉遊園地前駅を結んでいた(1953年開業~1972年廃業)
赤穂鉄道の硬券:有年駅から播州赤穂駅を結んでいた(1921年開業~1951年廃止)

廃路線とともに人気が高いのが、過去に実在した鉄道会社の硬券です。

興味深いのは地方の私鉄の駅からでも東京都区内までの切符が買えたりと、鉄道会社を超えて切符を購入できていたと言うのは興味深い発見ですね。

主に私鉄などでは、硬券に鉄道会社名が入っているモノもあり。そう言った硬券は1枚数千円から高いモノで数万円単位で取引がされています。

明治・大正時代に存在した軽便鉄道や馬車鉄道など都心部よりも他方で活躍していた鉄道会社の硬券などが、かなり高額で取引される印象があります。

【日本の鉄道管轄組織を超ざっくり解説】

明治時代に鉄道を管理していたのは鉄道局と言う内閣府の管轄で、その後に鉄道院→鉄道省→日本国有鉄道→現在のJRと変わっていきました。

今回の、鉄道硬券の価値で言うと鉄道院や鉄道省時代の明治(明治5年)〜戦前(昭和20)の頃のモノに高い価値がつく場合が多いです。

この年代の硬券になると、行き先よりも現存しているだけで価値が付くので保管状態には十分ご注意下さい。

硬券以外にも回数券や定期券にも価値が付きます。

番外編「駅」の旧字体が使われる【驛】の入場券

鉄道で「驛」が使われていた時代は、主に明治時代から昭和時代掛けてです。

その後、字体の簡略化などで現在の「駅」と言う漢字に変わりましたが明治・大正・昭和時代の入場券などでは旧字体が使われており、歴史的ロマンを感じる事ができるでしょう。

戦前に使用されていた海外の駅「站」の硬券も価値が高いです。

また海外では駅を「站」と書き、台湾鉄路局(臺灣鐵路管理局)などの戦前の硬券では高い価値が付く事があります。

また硬券とは異なりますが、車内補充券と言った軟券も希少価値など珍しい要素のある硬券・軟券は高い価値が付きます。

こちらでご紹介した以外にも価値の高くなる硬券のジャンルはたくさんありますので、ご自宅に眠る硬券がありましたら鉄道本舗までお問い合わせください。

硬券の買取実績


アルバムに貼られている古い切符(硬券)もアルバムごと買取

古い切符(硬券)の買取で多いパターンとしてアルバムに張り付けられて保管されてきた古い切符などがありますが、こう言ったモノも買取りをさせて頂きます。

古い切符(硬券)の価値が全てであり、貴重な古い切符(硬券)の場合ある程度保存状態が悪くとも、原形を留めている場合は価値が付きます。

もちろんビリビリに破れてしまっていたり、陽に焼けてしまって文字が読むことができないような状態では買取が難しい場合もありますが、今回のようにアルバムに貼られている場合は買取可能なケースが多いです。

価値の高い古い切符(硬券)がアルバムに貼られている場合は、ドライヤーを用いて糊を膨張させて台紙から剥がすと言う高度な技術で古い切符(硬券)を剥がすのです。

ドライヤーの温度や冷ます時間、ゆっくり持ち上げるコツなど多少の技術力が必要となりますが、こう言った方法でアルバムに貼られている古い切符(硬券)を剥がす事ができるので、アルバムに貼られている場合もアルバムごと買取をさせて頂くことが可能です。

ただ、無理にアルバムから剥がすと価値が落ちてしまう場合があるのでアルバムごと買取に出していただくことを強く推奨いたします。

令和時代の硬券事情

現在、硬券を乗車券・入場券としているのは一部の私鉄のみ販売をしている状況

です。

また稀にJRでもイベント用記念切符として硬券乗車券や入場券を販売する場合もあります。

国鉄時代には入場券や乗車券、列車名の入った急行券や特急券の蒐集をされていた方も多いのでは無いでしょうか?

現在でも硬券は現役で使われています。

現在でも硬券をつかった乗車券を販売する鉄道会社はありますが、年々数が減ってきております。

入手できる機会は減ってきましたが、逆に販売が少なくなる事で価値が生まれています。

硬券を使っている鉄道会社

三岐鉄道


流鉄


紀州鉄道


津軽鉄道


阿佐海岸鉄道


※2021年10月現在、硬券を使用した乗車券・入場券を販売する鉄道会社です。

上記以外の鉄道会社でも、乗車券は磁気券でも入場券は硬券であったり、記念切符において硬券を販売する会社(JR含む)などもありますので、気になる方は鉄道会社に問い合わせをしてみると良いでしょう。

おまけ【完全常備券】とは、価値が高くて判断の付きやすい硬券

おまけ記事として、自身が持っている硬券の中で珍しい硬券を発見してみたい!

そんな方に向けて、かんたんに珍しい硬券をわかりやすく解説します。

今回、ご紹介するのは【完全常備券】です!

常備券(硬券)の中で一般的にプレミア価格が付きやすい傾向にあるのは特急券などで販売されたのが完全常備券です。

こちらのD型特急券は列車名出発時刻乗車区間を書き込むのですが、需要の多い列車にはそれ専用の硬券を用意して販売をしていました。

発行駅はもちろんのこと、日付と席番以外はすべて事前に印刷してあり、完全常備券と言って行先や列車名によってマニア垂涎の硬券になります。

また完全常備券の中にもさらにプレミアが付くも硬券もあり、その条件として。

  • 列車の本数が少ない
  • 乗降者客が少ない区間
  • グリーン券やA寝台券など席数が少ない

この【少ない】と言うキーワードが希少価値に繋がります。

他にも現存しない路線や駅の入場券も希少価値のがありますので、お持ちの硬券をGoogle検索をしてみると廃線や廃駅になっている場合はレアな硬券の可能性があります。

一度お持ちの硬券を探して事前に列車名・出発時刻・乗車区間が印刷された硬券があるか探してみると楽しいかも知れません。※完全常備券があったとして高価買取保証をする記事ではありません。

最後に硬券の買取ポイント

最後におさらいとして硬券は年代や行先などによって高い価値のあるモノがあるとわかったと思います。

硬券は色々な複合的要素の中で廃線や廃駅などある程度、地理の知識があれば価値のわかるモノもあれば、影文字と言った専門的な知識が必要になる場合もあります。

もしご自宅に硬券がある場合は鉄道本舗まで硬券の買取を依頼してみませんか?

買取りをさせて頂く特徴として、一枚でも珍しい駅や路線の硬券を蒐集された方は希少価値の高い硬券などをお持ちの場合が多く、珍しい硬券で量がたくさんある場合は査定をさせていただく中でとても心躍る瞬間でもあります。

大量の硬券でも対応させて頂きますので、ご自宅に硬券がある方は鉄道本舗まで是非買取りのご依頼をお願い致します。