2022.02.06
(更新日:2022年2月16日)
鉄道本舗では岐阜県においても宅配買取り・出張買取りを伺いさせて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。※量が極端に少ない場合は出張買取りの対応がご希望に添えない場合もありますのでその際はご了承下さい。
岐阜県に関する買取実績
海無し県のひとつ、岐阜県
岐阜県は大きく名古屋都市圏の南部と、山間部の北部に大別されます。
同じ県内でもその歴史や特徴は大きく異なるのです。
ここでは岐阜県を走る鉄道を、車両を中心にみていきましょう。
まずは南部です。岐阜市を中心とした地域はJR東海と名鉄が並走する地域です。
岐阜市周辺や県南東部の中濃、東濃地域は名古屋市への通勤圏に含まれ、名古屋都市圏に組み込まれることで発展しています。
国鉄移行直後のJR東海の路線では113系や115系といったオレンジと緑の「東海道本線カラー」の近郊型電車が、中央本線では103系といったブルーの電車が多く走っていました。
一方で名鉄(名古屋鉄道)はいわゆる「名鉄スカーレット」と呼ばれる赤系統の電車を投入しています。
パノラマカーと呼ばれる7000系をはじめとした特急型の電車、5500系や3500系といった近郊型電車などが代表例です。
都市圏以外では特徴的な路線があるのも岐阜県の特徴です。
例えば長良川鉄道。
かつて岐阜県と福井県を結ぼうとして果たせなかった、旧国鉄越美南線を継承した第三セクターの鉄道です。
そんな長良川鉄道では、非電化路線ということもあり、ナガラ1形、ナガラ300形(ナガラ3形)、ナガラ500形といった独自の車両を開発しています。
また、樽見鉄道や養老鉄道などは鉱山鉄道をルーツに持つ鉄道
明知鉄道は旧国鉄路線を継承した路線です。
これらの会社は資本力に乏しいため、独自の車両の少なく、他路線の中古車両を利用していることもあります。
岐阜県内の鉄道車両は通勤型の車両が多く走る路線と、ローカル線などで走る観光列車などに大別されます。
まずは県南部の名古屋市への通勤圏での車両をみていきましょう。
JR東海は岐阜県内で東海道本線と中央本線、高山線、それに東海道新幹線が通っています。
JR東海は東海道本線、中央本線とも名古屋市への通勤に適した通勤型の車両が大半です。
211系、311系、313系といった、アルミボディで主にオレンジのラインが入った電車が走っています。
東海道本線には特急車両はあまり多く走っていませんが、中央本線では「ワイドビューしなの」の383系、高山線では「ワイドビューひだ」のキハ85系、北陸へ向かう「しらさぎ」の681系をみることが可能です。
名鉄も名古屋市を中心に路線を伸ばしている関係上、通勤に便利な車両が多くあります。
中部国際空港へのアクセスに利用される2000系の特急型電車を筆頭に、特急電車は2000番台の形式番号が中心です。
通勤型の一般車両としては3300系のような車両が多く利用されています。
最近では、Wi-Fi環境を整えた9500系、9100系のような新型電車も投入済みです。
こうした都市近郊の路線とは対照的に、ローカル線では苦戦が続いています。
上岡鉄道、名鉄美濃町線のような廃線も少なくありません。こうした状況を打開する一環として、各社は観光列車に力を入れています。
長良川鉄道の観光列車「ながら」のナガラ300形、樽見鉄道の「ねおがわ」のハイモ330-700形などがその代表です。
こうした観光列車はとても人気で切符が取れないこともあります。
岐阜県は名古屋市を擁する愛知県に隣接する関係上、名古屋市への通勤圏では都市型の路線網や車両が、反対に郊外のローカル線では観光列車が運行されています。
岐阜-名古屋間では朝は相当な乗車率を記録する一方で、ローカル線では旅客数減に悩まされているのです。こうした、鉄道の問題をひとつの県内に抱えているのも岐阜県の鉄道の特徴といえます。