2021.11.14
(更新日:2022年2月16日)
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長崎といえば、江戸の時代から我が国で唯一他国との繋がりがあった地でも有名です。学校の教科書でも鎖国などの場面で長崎の地が紹介されています。
出島などの世界遺産もあり、異国の新しい文化がいち早く海を渡ってきたのが長崎です。
そしてこれは、現在日本をネットワークの網のように走っている鉄道も例外ではありませんでした。今回は長崎の鉄道の歴史と、現在長崎を走っている列車についてご紹介します。
ズバリ、鉄道は長崎から始まったのです。学校などで教えてもらうのはきっと、日本最初の鉄道は明治5年に新橋から横浜間を走った蒸気機関車だ。という話だと思ますが、これは細かいことを言えば違います。
江戸時代末期、トーマスグラバーが長崎の海岸沿いにレールを敷き、蒸気機関車を走らせました。これが日本の鉄道の始まりだと言われています。
この蒸気機関車自体は運用目的ではなく、レールの距離も600mと短めで、試験的に走らせていたものだと言われています。
日本の近代文明の発祥となったこの第一歩はやはり長崎の象徴でしょう。記念として長崎市内の公園には機関車C-57型SLが展示してあったそうです。(残念ながら現在は不朽で撤去されています。)
その後本格的に運用目的で走り始めたのが、先述した新橋―横浜間の蒸気機関車です。
そんな鉄道発祥の地となった長崎を走る現在の列車をご紹介します。
まずはJRです。JR九州で長崎県内を走っている列車は3線、長崎線・大村線・佐世保線です。特急列車も3線で、博多―長崎間 「かもめ」、博多―佐世保間 「みどり」、博多―ハウステンボス間「ハウステンボス」があります。
JR在来線は、長崎本線から大村線へは「諫早駅」で乗り継ぎ、大村線から佐世保線へは「早岐駅」で乗り継ぐことができます。
長崎本線と佐世保線は干渉していません。
なお、島原方面はJR線が走っていないため、車か私鉄を使用しなければなりません。基本的に長崎県内の列車旅なら上記JR線で一回りできます。
県外に出る場合は特急で博多まで行き、博多から新幹線へ乗り継ぐのが通常です。大村線の快速には「シーサイドライナー」という名前があります。
これの由来は読んで字のごとくシーサイド(海沿い)を走る列車だからです。
長崎を運行する快速列車は基本このシーサイドライナーのみですが、ゴールデンウィークに臨時列車で佐世保線の「有田陶器市号」というものがあるそうです。
こちらも鉄道ファンの方の間では非常にレアで有名なようです。
長崎県内の私鉄は「島原鉄道」と「松浦鉄道・西九州線」の2本です。
長崎・佐世保・大村の長崎観光名所には上記JRで一回りできるでしょう。しかし島原半島はこの島原鉄道を使わなければなりません。
ちなみにこの島原鉄道は明治44年、日本最古の蒸気機関車を走らせた鉄道としても有名です。
松浦鉄道西九州線は佐世保市、松浦市、いわゆる西九州の外周をぐるりと回る鉄道です。そして、佐世保から出て、終点は佐賀の有田まで行くことができます。
有田から佐世保へのアクセス的にはJR佐世保線を使ったほうが圧倒的に早いので、これに乗るのは鉄道マニアの方が多いようです。
次に団体臨時列車を紹介します。以下の2つです。
始めはJRKYUSHU SWEET TRAINななつ星in九州です。
JRKYUSHU SWEET TRAINは大分コース、長崎コース、ハウステンボスコース、佐賀~長崎~佐世保コースがあり、このコースを季節ごとに変えて運行しています。車内では軽食やスイーツなどのコース料理が楽しめます。
ななつ星in九州は九州各所をめぐる観光用寝台列車です。
由来は九州観光の7つの要素(人情・自然・パワースポット・温泉・歴史文化・食・列車)からきています。さらに7両編成です。
乗車料金も高額ですが、最高級のサービスが人気にで予約の取り難い列車です。
次に長崎電気軌道を紹介します。
こちらは長崎市街を走る路面電車です。「チンチン電車」と言われ親しまれていました。「チンチン電車」の由来は、車掌が合図でチンチンとベルを鳴らすことからきているようです。
こちらも日本最古にして唯一の木造型160形が走っています。
また長崎県の発着とした寝台列車で、古くは寝台列車『さくら』『あかつき』と言った寝台列車特急も長崎駅を発着駅としておりました。
【寝台列車さくら・東京〜長崎】間を約19時間で結んでおりました。
寝台特急さくらの前身である『櫻』は1923年から1943年まで、鉄道省が東京〜下関間で運行を開始したのが始まりで、非常に歴史のある寝台特急です。
また九州内では使用されていたヘッドマークが特徴的で、中華鍋型の膨らみあるヘッドマークが九州エリア内では使用されておりました。
【寝台列車あかつき・京都〜長崎】間を12時間半で結んでおりました。
運行開始1965年10月1日運行終了2008年3月14日でした。あかつきの特徴として、普通車指定席「レガートシート」が印象的な列車でした。
現在では車が普及し、車道も完備されて、長崎県民は都内ほど電車を使用しなくなっています。それに比べて都内では線路が張り巡らされて車両に人間が押し込められているような状態です。どこへ行くにも便利で無くてはならないものになってます。
そんな日本の文化の中枢ともいえる鉄道は南端の長崎県から始まったのでした。
いまでも最古の車両が活躍しているなんてすごいですね。長崎には鉄道で観光するのがいい場所や、駅など昔ながらの風景や歴史を勉強できるところがたくさんあります。
ぜひ長崎に訪れた際はそういった鉄道の観点から観光を楽しまれてもよいのではないでしょうか。