2022.09.02
(更新日:2022年12月26日)
鉄道本舗の石川です!
鉄道本舗では、鉄道車両のナンバープレートの買取をさせて頂いております。
今回はナンバープレートの価値について解説します。
ナンバープレートの歴史や魅力、文字列の意味も教えてほしいです!
よろしくお願いします!
目次
ナンバープレートは多数の車両を管理するためのもので、最後の数字は製造番号です。
製造番号からは、作られた時期が類推できます。
つまり、生産数が少ない時代のモノであれば、それだけ価値がつきやすいということになります。
製造番号の裏にある時代背景が、ナンバープレートの価値を決めているのです。
鉄道本舗では、ナンバープレートの買取に力を入れており、これまでにも数多くの買取実績がございます。
ご依頼いただいたお品物は、専門のスタッフが丁寧に査定いたします!
お気軽にお問い合わせください。
ナンバープレートの価値の源泉は、鉄道運営黎明期の明治時代まで遡ります。
鉄道開業翌年の1873年、日本最初の鉄道区間として営業した新橋~横浜間では、乗客1日平均4347人、売上高は旅客収入、貨物運搬収入合わせて44万円でした。
経費23万を差し引いても21万の利益が出ていたため、当時、鉄道は儲かるという認識になったと言われています。
しかしその後、西南戦争で多大な出費を被り、政府は財政難に陥りました。
国有資本で進めていた鉄道建設を、民間による資本、すなわち私有資本で進めざるを得ない状況となり、多くの小~中規模の私有資本による鉄道運営が始まりました。
その中でも、北海道炭礦鉄道、日本鉄道、山陽鉄道、九州鉄道、関西鉄道は五大私鉄会社と呼ばれ、活発な運営が行われました。
そののち、日露戦争、第一次世界大戦へと内政が軍部主導になった頃、私鉄は国有化、国鉄が誕生しました。
国産化の理由としては、私有資本の鉄道は軍品の生産、支給に不可欠ですが、外国資本が参入しているため、情報漏洩の危険があると案じたためです。
そして国鉄の標準仕様車両が制定され、小中規模で使用されていた鉄道車両は淘汰されていきました。
その後に電車へと移行していきますが、直接ゴシック体で印字する車両が多くなり、ナンバープレート自体の使用もフェードアウトしていきました。
なるほど…。
そういう理由で、ナンバープレートは徐々に姿を消していったわけですね。
そうなんです。
続いて、ナンバープレートの文字列について解説していきますね。
ナンバープレートに高値が付くのは、主に戦後少しまで使用されていた蒸気機関車につけられていた部品であることが理由です。
車両形式から作られた時代がわかり、その生産された時代によって希少性が高くなるからです。
1910年代以降には鉄道の電化も急速に進んでいき、車両生産の規準も制定されていった為、ナンバープレートは貴重なものとなっています。
蒸気機関車のナンバープレートの読み方を説明します。
例えば「D 51 200」というナンバープレートがあるとします。
デゴイチと略称で呼ばれることが多いですが、この名前はちゃんと意味が振られています。
まずDというのは機関車を動かす車輪(動輪)の数を表します。
アルファベットでABCDと続き、車輪の数が1、2、3、4個と対応しています。
51は車類を表していて、この場合はテンダー機関車と言われます。
テンダー機関車は燃料となる水や石炭を積む炭水車(テンダー)がついているタイプの機関車で、車類番号は50~99までが該当しています。
非常に多くの石炭や水が積める為に、長距離の輸送に適しています。
番号10~49はタンク機関車と呼ばれ、機関車内に炭庫や貯水槽が積まれているのが特徴で、テンダーはついていません。
テンダーとは違い、積載量は少ないですが、短距離の輸送にはタンク機関車が使われました。
最後の番号は製造番号なので、訳すると「200番目に作られた動輪4個テンダー機関車」という風に読むことができるのです。
「D 51 200」という短い文字列の中に、「200番目に作られた動輪4個テンダー機関車」という意味が振られていたとは驚きです!
ちなみにD51型でいうと、生産されたのは1936~1945年の戦争真っ只中です。
作られた年代によって、機関車の重要性は異なります。
中には便宜上短命に終わった蒸気機関車も存在するので、生産台数が少ないという観点からその希少価値が跳ねあがるナンバープレートもあります。
なぜこんなにも鉄道のナンバープレートに惹きつけられる人が多いのか。
それは、日本の歴史そのものを表現している有形資産だからではないでしょうか。
鉄道ファンだけでなく、日本の歴史が好きで詳しい人も、鉄道が現在の日本を形作るピースであることに異論はないかと思います。
ナンバープレート一つで話題も広がります。
例えば、該当する時代の鉄道技術の話にもなりますし、その時に何が起きていたという日本の歴史にも言及することができます。
鉄道建設から運営に至るまでにも様々な人々の思惑があり、その時代の思想すら反映させているものの一つが鉄道と言えます。
外交が盛んになり、物資の輸送を各地隅々に行き渡らせるため、急勾配の山を登り切れる馬力のある機関車を製造したり、戦時中基地への物資輸送や速度性向上のために改良をしたりと、新しい形式の鉄道を作るにもきっかけは様々です。
そうして多くの形式の機関車が生産されては改良されて、ということが繰り返されてきました。
催し事に使用された特別なナンバープレートも存在します。
常用するものではないので、背景色が赤色の珍しいプレートもあります。
当然そのイベントの為に製作された代物であり、ひとつしかありません。
そういった希少性も兼ね備えており、非常に話題に富んだ鉄道部品です。
また、廃車になれば、博物館に寄贈するか、古物市場へと出品されるので、手に入れやすいというのも魅力です。
ナンバープレートがこんなにも魅力的であるのは、今に生きる私たちには実感できない“過去の歴史”が本当にあったことを裏付けてくれる、数少ない証拠の一つだからだと思います。
希少であることから、高価なものとして取引されてはいるものの、実はその奥に刻まれた“鉄道の歴史”こそ、ナンバープレートの真の魅力と言えるのではないでしょうか。
鉄道本舗では、ナンバープレートの買取を積極的におこなっております!
汚れや傷み、変色、欠けなどがあっても買取可能です。
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