鉄道ファンにとって、乗車した電車の切符や食べた駅弁の掛け紙など、ペーパーアイテムも大切な思い出の一部です。
中には、ペーパーアイテムにもコレクター目線で価値が生まれることがあります。
この記事では、コレクターアイテムとしても人気が高い、硬券の買取について解説します。
硬券とは
硬券とは、厚さ0.7mm程度のボール紙で作られた切符のことです。
表面には日付や乗車駅、降車駅などが活版で印字されています。
日本初の硬券は、1872年9月12日に新橋〜横浜間の鉄道が開通したときに発行された開業記念式典入場券です。
当時は現在のような購入時に乗車駅〜降車駅などを印字できる技術がなかったため、あらかじめ発着駅を印刷した硬券を複数種類、用意して販売していました。
利用者が少ない駅の場合は、複数の駅名を1枚の券面に羅列しておき、降車予定の駅名の直下部分を切り取って目的地を区別していました。
切り取った箇所で目的地を区別するタイプの硬券は、『準常備乗車券』の名で販売されていました。
駅員が手書きで発着駅を券面に記載するタイプもあり、補充型乗車券と呼ばれていました。
昭和50年代になると、購入時に発着駅などが印字できる印刷発行機が導入され始めます。
印刷発行機が普及するにつれて、次第に旧式の硬券が発行される駅は減少していきました。
硬券がコレクターに愛される理由
ほかのアイテムと同じく、硬券も多くの鉄道ファンに人気のコレクションアイテムです。
硬券は発行・使用されていた年代ごとに形が変わっており、大きく分けると下記のとおりA~Dの4種類あります。
| 硬券の種類 | 年代 | 特徴 |
| A型券 | 1872年~ | イギリスで使用されていた硬券を参考に作成されており、サイズも同じ縦30mm×横57.5mmが採用されました。乗車券、急行券、特急券、グリーン券に加え、入場券も発行されています。 |
| B型券 | 1928年~ | 技術革新が目覚ましい一方で物資不足が起こっており、硬券も縦25mm×横57.5mmと細めのフォルムに変わりました。乗車券、乗車標、入場券に使用され、あらかじめ印刷・用意されていた常備入場券として普及しました。 |
| C型券 | 1907年~ | 縦60mm×横57.5mmと、A型券を縦に2枚並べた大きめのサイズが特徴です。連続乗車券や振替乗車券のほか、イベント時の一部の記念券もC型券が発行されました。物資不足の影響により、徐々に生産が縮小されていったタイプです。 |
| D型券 | 1964年~ | サイズは縦30mm×横88mmと、A型券を横に長くしたようなデザインをしています。記載する情報量が多い乗車券に使用されており、特急券、急行券、寝台券、往復乗車券、記念乗車券などが見られます。 |
現在でも、一部の私鉄では硬券が使用されています。
地域ごとに異なるデザインを楽しめるうえ、複製防止のために入れられている地紋も鉄道会社ごとに異なる点が、コレクター心をくすぐります。
前述のとおり、多くの駅ではすでに硬券は使用されなくなっているため、かつて使用されていた古い硬券は、当時の歴史を感じられる貴重なアイテムです。
電子決済やクレジットカードでの改札が導入されている駅も増えつつある中、現在使用されている私鉄の硬券が、いつまでも残っているとは限りません。
現在購入できる硬券も、将来的に価値が出る可能性はあるので、今後もコレクターズアイテムとして根強い人気が残ると考えられます。
硬券の買取相場
硬券の価値を左右するおもな要素は、地域、路線、年代、券面の印字内容、押されたスタンプの5つです。
過疎地やローカル線の駅で発行された硬券は数が少ない分、希少性が期待できます。
廃線したり、歴史的な価値があったりする路線の硬券も高い人気です。
希少性で言うと、明治・大正時代(1860年代〜1920年代)や戦前の硬券も残存しているものが少なく、高い価値があります。
券面の印字内容が価値につながる例は、たとえば海外の台湾鉄路局(臺灣鐵路管理局)発行の「駅」の漢字が「站」と表記されているものなどがあげられます。
スタンプが押されている使用済みの硬券であっても、廃線した駅のスタンプなど希少性が高ければ、買取時に査定額がプラスになるかもしれません。
ほかにはグリーン券やA寝台券など、そもそも販売されている席数が少ない硬券も、高い買取価格につながります。
硬券を買取査定に出すときのポイント
硬券を少しでも高価格で手放したいなら、買取査定額のアップにつながるコツや、反対に価値を下げてしまうポイントを押さえておくことも大切です。
誤った取り扱い方法で価値を下げることがないように注意しつつ、買取査定額を上げる売り方をしましょう。
ここでは、鉄道グッズを買取査定に出すときのポイントを紹介します。
査定額をアップさせるコツ
同じ種類・印字内容の硬券でも、状態によって価値が変わるため、買取査定額に差が出る場合があります。
硬券は保管や買取申し込み時に、とにかく濡らさない・折らない・破らないことが大切です。
保管時は1枚ずつ収納できるカードケース(トレカケースなど)に入れると、破損や水濡れを防止できます。
1枚ずつ並べて収納すると、それぞれのデザインを見返しやすくなるため、普段のコレクション方法としてもおすすめです。
ほかには、痛まないように束ねて保存する方法もあります。
同じサイズの硬券同士を複数枚重ねておくと、容易には折れません。
ただし、輪ゴムで束ねると劣化してゴムと硬券がくっつくおそれがあります。
束ねる方法で保管するときは、紙帯など劣化しない素材を選びましょう。
旅の記念としてスクラップブックやアルバムに貼り付けている場合は、剥がさずに台紙ごと買取査定に出すほうが安心です。
無理に剥がそうとすると、破れたり印字面を傷付けたりするおそれがあり、かえって買取査定額を下落させます。
買取不可となる状態に注意
券面が著しく汚れている、破れや水ジミといった破損があるなど、買取不可となる状態に注意が必要です。
希少性の高い硬券を買取査定に出しても、状態が悪いものは買取不可とされる場合があります。
鉄道本舗の場合、買取不可品は返送(送料はお客様負担)または処分のどちらかを選んでいただいております。
買取スピードが遅くなるうえ、お客様にとっても返送または処分の選択をしなくてはならず、二度手間になりかねません。
鉄道本舗では、あらかじめ下記のページで買取不可品をご案内しております。
下記に当てはまらないものや硬券以外の鉄道グッズも随時査定しておりますので、「買取不可品なのか分からないから、一度見てほしい」というものは、ぜひご相談ください。
>>「買取できないもの」
硬券の買取は鉄道本舗にお任せ
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スタッフも鉄道模型やグッズ類の価値をしっかりと理解したうえで査定作業を行っているため、鉄道グッズ専門買取業者ならではの査定額を提示できます。
鉄道模型やグッズの価値は、需要の変化にも大きく影響します。
鉄道本舗はリアルタイムで変化する需要も買取価格の参考としているため、人気急上昇中のアイテムを安く買い叩かれる心配がありません。
鉄道模型はもちろん、鉄道部品、グッズ、パンフレット類、書籍など(一部商品を除く)幅広く買い取っております。
「家族の遺品整理したい」「中古で買った家からグッズがたくさん出てきた」など、鉄道に詳しくない方も、安心してお任せください。
買取方法は店舗への持込みのほか、出張買取(全国対応)や宅配買取も行っておりますので、ご都合の良い方法をお選びいただけます。