2021.11.07
(更新日:2022年2月16日)
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目次
佐賀県は鹿児島本線と長崎本線の分岐点でもあり、九州の西側の鉄道の中心とも言えます。
また、佐賀県はあまりJR路線が多くありませんが、唐津線は久保田駅から西唐津駅へ行く佐賀県を縦断する路線です。
JR以外では松浦鉄道があり、JR路線を補完する形で運行しています。今回は佐賀県の鉄道の歴史をみていきましょう。
佐賀県は長崎本線・鹿児島本線・唐津線・佐世保線・筑肥線の5路線があります。
ここでは、佐賀県の重要な路線を取り上げます。
長崎本線は鳥栖駅から肥前大前駅間が佐賀県内です。
博多駅からの特急は鳥栖駅で鹿児島本線から分岐して、長崎駅を目指します。
1891年に鳥栖駅と佐賀駅間が開業し、1895年には武雄駅まで延長。
1897年に武雄駅から早岐駅まで延長して開業したことで、佐賀県内は全線が開業します。しかし、1937年に現在の海側ルートが全線開業し、早岐経由は佐世保線となりました。
海側を走る長崎本線では諫早湾などが見える風光明媚な路線となっています。
唐津線は久保田駅から西唐津駅までをいくローカル線です。
唐津線は佐賀県内に全線がある唯一の路線となっています。元は唐津炭田などから石炭を唐津港へ運ぶ路線として建設され、唐津側から佐賀方面へ建設が進んでいきました。
1898年に唐津興業鉄道として、山本駅と大島駅間が開業し、1903年には全線が開業。ローカル線としては全線開業まで5年となり、比較的早い全線開業となっています。
佐賀県は博多と熊本・長崎間にあるため、多くの列車を見ることができます。
佐賀県の中でも特徴的な車両をみていきましょう。
佐賀県の路線は鳥栖駅で分かれると言っても過言ではありません。
鹿児島本線は鳥栖駅で長崎本線と分岐をするため、長崎方面への特急列車は鳥栖駅を境に熊本方向では本数が少なくなります。
現在、長崎県へ向かう特急の「みどり」や「かもめ」は783系が主に使われていますが、ダイヤ乱れなどにより違う編成が運転される時もあります。
逆に違う編成で運転されると話題になることも。歴史的に見ると電化前は国鉄型客車が使われ、電化後はボンネット型の国鉄型車両クロ481形や485形も使われ、多くの車両が利用されてきた特急とも言えます。
ただし、長崎新幹線開業後は在来線特急は廃止となるため、多くの特急列車が長崎本線を走らなくなるのも時間の問題かもしれません。
唐津線の大半は電化しておらず、ディーゼル車が多く運行されています。
現在ではキハ47やキハ125形が中心です。
なお、唐津駅と西唐津駅間は電化されており、博多からの103系、303系・305系を見ることもできます。
過去には蒸気機関車も運行され、炭鉱からの石炭などを運ぶために多くの気動車も活躍していました。
今回は佐賀県の鉄道の歴史を紹介しました。
佐賀県は長崎と鹿児島方面への分岐をする県とのイメージが強いですが、その分多くの車両を見ることもできます。
また、長崎新幹線開業により、今後も並行在来線の動向も気になります。
少し、地味な印象がある佐賀県かもしれませんが、鉄道の歴史的にみたら重要な地域でもあり、実際訪れてみるのも楽しいものではないでしょうか。