日本の鉄道模型は、Nゲージが主流です。
ただし、Nゲージ以外の製品の製造・販売に注力する鉄道模型メーカーも複数あります。
この記事では、Nゲージ以外の製品も多く手掛けた鉄道模型メーカー『乗工社』について、製品の魅力や売却するときのポイントを解説します。
【乗工社】とは
乗工社は、かつて日本に存在した鉄道メーカーのうちのひとつです。
国内主流のNゲージ製品のほか、日本型ナローゲージを多く製造・販売していました。
廃業からすでに25年以上が経っているものの、現在も根強いファンが多いメーカーです。
廃業する直前にはモデルスイモン(Models IMON)に在庫を引き取ってもらい、現金確保に走ったものの、結局は年明け後に力尽きてしまいました。
年末から年始にかけての騒動だったため、年明け後の鉄道模型雑誌には、差し替えが間に合わなかった乗工社の最後の広告が掲載されています。
広告のラインナップには、創業25周年記念の直販モデルも含まれていました。
廃業したとはいえ、在庫の引き取りとともに、乗工社のブランドそのものもモデルスイモンに引き継がれています。
現在も乗工社ブランドの一部の製品は、モデルスイモン(渋谷・大井・横浜・秋葉原・池袋・新宿に実店舗あり)で購入できます。
乗工社の歴史
上記で解説したとおり、すでに会社自体は廃業しています。
ここでは、創業から事業終了までの乗工社の歴史について大まかに解説します。
■1974年創業
乗工社は、創業時から鉄道模型を製作しています。
ただし自社の販売ルートを持っていなかったため、製品は珊瑚模型店で発売されました。
■1975年
珊瑚模型店が発行する広告に、初めて製造元として社名が掲載されます。
最初に掲載された製品は、B型コッペルのベースキットでした。
同年には、コッペルの未塗装完成品などの発売予告も掲載されており、堅実に鉄道模型の事業を拡大していきます。
やがてショールームを開設し、珊瑚模型店経由ではなく自社単独の広告掲載も実現するほどに成長しました。
■1976年
Nゲージ機関車の下回りを活用したナロー機関車の作成に使用するキャブセットを発売
■1977年
真鍮製のボディとプラ製のフレームを組み合わせた画期的なキットとして、『ポーター亀の子』を発売します。
鉄道模型の組み立てといえば、はんだ付けが一般的な時代です。
乗工社の『ポーター亀の子』ははんだ付けを必要とせず、瞬間接着剤で手軽に組み立てられる点が注目されました。
ACC(瞬間接着剤)シリーズと名付けられた製品たちの登場は、価格も抑えられており、ナローゲージの普及に大きく貢献しました。
■1980年代
複数の鉄道模型雑誌との関係性を深め、広告の打ち出しや連載記事の掲載を積極的に行いました。
掲載雑誌との縁もあり、米型ナローゲージラインの車両をACCシリーズで制作するなど、米国における乗工社の知名度を向上させた時期でもあります。
乗工社は小売店経由ではなく直販する方法をとっていたため、当時の広告には、製品の予約や注文情報も掲載されていました。
個人は公式の直販システムにより、地方在住者も郵送や電話で購入できました。
■1980年代後半~1990年代
欧州の車両を模型化して海外輸出したり、鉄道模型ショーに出展したりと、堅実に世界への販路を拡大した時期です。
国内製造は続けているものの、90年代に雑誌の企画で行われたアンケートでは、海外輸出に主力を移したと回答しています。
しばらく海外輸出に注力していたものの、広告にて日本型製品の本格的な復活が宣言されました。
■1990年代
パワーユニットを使用した『エコノミーシリーズ』など、ナローゲージの製品ラインナップが増えました。
傷も汚れもない製品を発売する一方で、海外輸出の過程で得たノウハウにより、実感的な汚れをつけたリアリティの高い製品も発売しています。
1990年代に入ると、販売方法も大きく変更されました。
創業時は行っていた個人向けの通販は行われず、小売店での店舗販売が主流となりました。
■2000年
乗工社が廃業した年です。
年末年始にはモデルスイモンでの告知無しの在庫一掃セールが行われ、鉄道ファンの間では乗工社の経営状態が危惧されていました。
当時は現代ほどインターネットによる情報交換が盛んではなかったこともあり、公式に廃業が周知されるまでは、ファンの間で噂話が流れる程度でした。
会社自体は廃業したものの、前述のとおり、一部の製品は乗工社ブランドを残したまま現在も販売されています。
乗工社の製品の魅力
乗工社は、日本型ナローゲージの代名詞とも言える鉄道模型メーカーでした。
最大の特長は、高価格帯の完成品を販売する一方で、安価なキット販売にも力を入れていたことです。
ハイクオリティを求める玄人の人気も集めつつ、初心者に対しては入口的な役割を果たしていたと言えます。
瞬間接着剤で手軽に組み立てできるパーツと、下廻りやボイラーなど基本的な部分を組み立て済みにしたものをセットにして売ることで、誰でも楽しく鉄道模型作りを体験できるようにしてくれました。
販売する製品は軽便鉄道、森林鉄道などの機関車のラインナップが充実していたため、現在も特定の層を中心に人気があります。
製品そのもののディティールも非常に細かく、リアリティのある動画や写真を撮影できます。
乗工社の買取実績
鉄道本舗では、廃業したメーカーの製品も幅広く買取しております。
乗工社の製品も、多く買取査定してきました。
下記は、鉄道本舗が実際に買い取った乗工社製品の一部です。
| 買取実績 | ジャンル | 買取価格 |
| 《宅配買取》HOナロー 乗工社 丸瀬布 21号 などの鉄道模型 | HOナロー | 98,850円 |
| 《出張買取》Nゲージマイクロエース G0999-M 銀河鉄道999 劇場版 などの鉄道模型 | Nゲージ | 688,400円 |
| 買取価格:4,000円 HOナロー・乗工社・コッペル・KOPPEL・鉄道模型 | HOナロー | 4,000円 |
| 買取価格:10,000円 HOナロー 乗工社 SHAY Class A 13-2 JOE WORKS 鉄道模型 | HOナロー | 10,000円 |
| 買取価格:20,000円 乗工社 SHAY Class A 13-2 組立キット 蒸気機関車 | HOナロー | 20,000円 |
廃業して25年以上も経つ鉄道模型メーカーですが、根強いファンの支えにより、比較的安定した価格が続いています。
高クオリティの製品が多いので、状態さえ良ければ人気モデルは相応の値段となる可能性があります。
乗工社の製品を高く売るコツ
乗工社の鉄道模型を手放すときは、専門業者への売却がおすすめです。
大切なコレクションを少しでも高く売るためには、いくつかのポイントを押さえておき、万全の状態で買取査定に出すことが大切です。
ここでは、鉄道模型を高く売るコツを3つ解説します。
適切な方法で保管しよう
鉄道模型や鉄道グッズには、それぞれの素材に適した保管方法・環境があります。
適切な方法・環境で保管したコレクションは劣化スピードを最小限に抑えられ、買取査定で好印象を与えられます。
不適切な保管でコレクションを痛めると、人気アイテムでも買取金額の大幅な下落を招きかねません。
多少の汚れ程度なら買取できる場合はあるものの、業者によってはクリーニングの手間が発生する分、減額の対象となります。
破損や汚損が最小限に抑えられたコレクションは次の買い手が見つかりやすく、買取査定額も需要に見合った金額が期待できます。
鉄道模型の適切な保管方法は、下記のとおりです。
- 直射日光や湿気を避ける
- 害獣・害虫の被害を防ぐ
- 必要以上の改造は避ける
- 使用しないときは箱に収納する
製品や箱(パッケージ)の劣化・日焼けを避けるためには、直射日光の当たらない場所での保管がおすすめです。
カビや異臭、箱の破損につながるため、湿気にも注意しましょう。
害獣や害虫の糞尿、死骸が付着しないように、衛生面での対策も必要です。
鉄道模型の楽しみ方のひとつとして、自分なりに改造するスタイルがあげられます。
ただし、将来的に手放すことを前提に購入するのであれば、必要以上の改造は避けることをおすすめします。
改造した部分で元の状態に戻せる部分は、買取査定に出す前にできる限り購入時の状態に近付けることも大切です。
交換したパーツをそのままの状態で買取査定に出すよりも、購入時のものに戻したほうが査定額の下落対策につながります。
遊ばないときは購入時の箱に収納しておくと、破損のリスクを軽減できます。
特に乗工社の製品は、細かいパーツが多いため破損のリスクが高いと言えます。
紛失するリスクもあるので、飾っていたものや一度でも箱から出して遊んだものを買取に出すときは、パーツに不足がないか確認しましょう。
郵送中の破損にも対策が必要
宅配買取を利用する方や、店舗へ直接持ち込みする方は、運んでいるときの破損対策も必要です。
運んでいるときに大切なコレクションが破損すると、人気モデルでも買取査定額が下落するおそれがあります。
破損を防ぐポイントは下記のとおりです。
- 購入時の箱に収納する
- 重さや大きさごとに分けて梱包する
- 緩衝材で固定する
- ビニールで水濡れ対策する
乗工社の細かいパーツを破損や紛失から守るためには、製品ごとに箱を分けて収納することが大切です。
購入時の箱なら説明書などもまとめて保管でき、売却時も付属品ありの状態で買取査定に出せます。
鉄道グッズや、ゲージの異なる鉄道模型を複数まとめて買取査定に出す場合は、製品同士の干渉による破損・汚損にも注意しましょう。
重いもの・サイズの大きいものと箱を分けて梱包すると、移動時の破損対策になります。
箱の中で動かないように、新聞紙やプチプチで固定しておくこともおすすめです。
雨で汚れる場合もあるため、宅配買取を利用するときは水濡れ対策もしておくと安心です。
買取不可品を事前に確認しておく
買取査定を受ける前に、買取不可品を確認する必要があります。
買取不可品とは、著しい破損・汚損のあるジャンク品のほか、在庫過多や需要の減少などで買取できないアイテムのことです。
あらかじめアナウンスされている買取不可品を査定に出しても、値段はつきません。
買取不可品の対応は業者ごとに異なり、送料お客様負担による返送や、処分となるのが一般的です。
買取作業の遅延にもつながるため、スムーズにコレクションを現金化したい方は、買取不可品を査定に出さないように注意しましょう。
需要や在庫の変動によって更新されることもあるので、買取査定を出す前に毎回確認することをおすすめします。
鉄道本舗の買取不可品は、下記のページにてご案内しております。
>>「買取できないもの」
【乗工社】の買取は鉄道本舗にお任せ
安定した需要がある乗工社の鉄道模型は、ブームを待つよりも「売りたい」と思ったタイミングで手放すのがベターです。
人気モデルで状態が良いものほど高額買取につながります。
破損や汚損、細かい部品の紛失に注意しつつ、買取査定に出しましょう。
鉄道本舗なら、多くの実績で培ったノウハウにもとづき、製品ひとつひとつ丁寧に査定します。
鉄道に詳しいオーナーが経営している安心感もあり、すでに多くの鉄道ファンのお客様からリピート利用していただいております。
鉄道模型はもちろん、鉄道グッズも買取可能(一部商品を除く)ですので、コレクションをまとめて整理したい方はぜひご相談ください。
出張買取にも対応しており、「遺品整理していたら大量に出てきて困っている」「引っ越すからまとめて引き取ってほしい」という方からのご依頼も受け付けております。
乗工社以外の鉄道模型とまとめての査定依頼も、鉄道本舗へお任せください。







